
撮影:セブツー
靴下専門店「靴下屋」や「タビオ(Tabio)」を展開するタビオは10月7日、2026年2月期中間決算を発表した。売上高は79億3700万円(前年同期比0.3%減)とほぼ横ばいだったが、営業利益は3億5300万円(同15.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は2億6600万円(同48.6%増)と増益となった。減収ながら利益が大きく伸びた格好だ。
国内の専門店事業は、節約志向の影響を受け地方店舗を中心に苦戦し、売上高は59億7800万円(同1.4%減)となった。一方で、スポーツ卸事業、海外事業、国内EC事業は増収。特に海外では欧州や米国での販売が好調だった。
ブランド別では、2006年にスタートした「タビオスポーツ」が好調を維持、この5年間で売上高は1.6倍の9億3100万円まで拡大している。フットボール、ゴルフ、ランニング向けのソックスに続き、今年4月には野球用として5本指ソックス「タビオベースボール五本指ソックス」を発売。ランニング、サッカーに次ぐ第3の柱として期待されている。
さらに、タビオは今冬、新ブランドとしてカシミヤで編み立てた高級ソックスを展開予定。新規販路の開拓も進んでおり、今期中に「ヒルトン(Hilton)」ブランドのソックスを「洋服の青山」約100店舗で販売する計画だ。
タビオの2026年2月期の連結業績予想は、売上高171億2200万円(前年比1.6%増)、営業利益8億300万円(同8.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4億9100万円(同5.6%減)としている。