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純利益99%減でも株主優待を3倍に拡充のタカキュー

NEWOct 8, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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紳士服チェーンを展開するタカキューは10月8日、2026年2月期の中間期決算を発表した。売上高は42億7800万円(前年同期比8.8%減)、営業利益は300万円(同96.9%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は100万円(同99.9%減)と大幅な減収減益となった。

前期に債務免除益として14億9900万円を特別利益に計上しており、中間利益はその反動減で大幅減となった。実質的な本業の収益力としては赤字転落は避けたものの、依然として厳しい状況が続いている。

売上高の減少要因について同社は、事業構造改革の一環として進めてきた不採算店舗の撤退や、夏場の猛暑に対応した商品ラインアップの不足などを挙げている。一方で、販管費は1億4500万円を削減するなどコスト構造の改善は進んでおり、収益体質の強化に向けた取り組みが見られる。

こうしたなか、タカキューは同日、株主優待制度の内容を大幅に拡充すると発表した。新制度は2026年2月末時点の株主名簿に記載された株主から適用される。これまで500株以上1,000株未満の株主に対して2,000円分の優待券を進呈していたが、今後は同条件で6,000円分へと3倍に増額。さらに1,000株以上を保有する株主には最大12,000円分の優待券が進呈、さらに長期保有者には最大2,000円分が追加される仕組みだ。

なお、2026年2月期の通期業績予想は、売上高93億円(前期比3.6%減)、営業利益2億1000万円(同3.1%増)、当期純利益2億6000万円(同86.8%減)を見込む。中間期は依然として厳しい結果となったタカキューだが、株主還元策をテコに投資家とのエンゲージメントを高め、業績回復への布石を打とうとしている。

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