
紳士服チェーンを展開するタカキューは7月9日、2026年2月期の第1四半期決算を発表した。売上高は24億1000万円(前年同期比9.2%減)、営業利益は1億5000万円(同25.4%減)、四半期純利益は1億7600万円(同89.7%減)と減収減益だった。前期に債務免除益として14億9900万円を特別利益に計上しており、最終利益はその反動減で9割減となった。タカキューは不採算店舗を7店舗閉鎖し、5月末時点で113店舗を展開している。既存店売上高は前期比で5.2%減となった。
タカキューは、新しいカテゴリーとして「カセット服」を展開している。「カセット服」は、天候やライフスタイルに合わせて同じ素材のアイテムを自由に組み合わすことができるセットアップだ。軽量素材でリラックス感があり、真夏でも快適に過ごせるうえ、ジャケットを組み合わせればオンのシーンでもマッチする。スーツ離れが進む上、近年の猛暑により、男性ファッションはカジュアル化が進んでいる。冷涼素材など機能性を取り入れたウェアなどが求められているが、タカキューはこうしたニーズに対して着実に対応しているようだ。
タカキューの2026年2月期の業績予想は、売上高は93億円(前年比3.6%減)、営業利益は2億1000万円(同3.1%増)、当期純利益は2億6000万円(同86.8%減)としている。