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AI新興の失墜劇 粉飾オルツが株価わずか5円で東証グロースから完全退場 

NEWAug 29, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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東証グロース市場に上場していたAIスタートアップのオルツが、8月29日の取引をもって東京証券取引所での売買を終了した。オルツは8月31日付で上場廃止となる。巨額の粉飾決算問題を起こした同社は、AI業界で注目を集めていた新興企業による、急転直下の失墜劇だった。

オルツは生成AIやデジタルクローン技術の開発を掲げ、上場時には約190億円の時価総額を誇った。しかし粉飾決算の発覚後、信用不安が一気に拡大し、株価は下落の一途をたどった。最終的には5円まで値を下げ、時価総額はわずか1億8000万円と新規上場時の100分の1以下にまで縮小。個人投資家を中心に甚大な損失が発生している。

今後、9月3日に臨時株主総会が予定されているが、すでに一部の株主は損害賠償請求や集団訴訟に向けた準備を進めている。粉飾の規模や経営陣の責任追及は避けられず、同社の事業継続可能性も極めて不透明な状況にある。

今回の事態は、AI関連銘柄に熱い視線が集まるなかで起きただけに、投資家心理への影響も大きい。東証グロース市場は成長性の高い新興企業の登竜門とされるが、財務の健全性や情報開示の在り方をめぐり、再び信頼性が問われることになりそうだ。金融庁や東証による監督体制の強化を求める声も上がっている。

オルツの粉飾決算問題は、単なる一企業の不祥事にとどまらず、日本の新興市場の信頼を揺るがす事件となった。今後の株主総会で何が語られるのか、粉飾に手を染めた経緯は説明されるのか、注目される。

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