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銀座旗艦店閉鎖で分かった「GAP」の日本撤退近し!?

Jun 16, 2023.三浦彰Tokyo, JP
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ギャップフラッグシップ銀座(撮影:セブツー)

いやあ、ビックリした。「ギャップ(GAP)」の国内唯一の旗艦店である「ギャップフラッグシップ銀座」が7月31日をもって閉店するというニュースだ。

「ギャップ」が日本上陸を果たしたのは1995年9月1日だ。場所は数寄屋橋阪急の1階および地下1階だった。数奇橋阪急は2004年にモザイク銀座阪急に店名を変え、百貨店から専門店街に業態変更した。しかし、ビルのオーナーが東芝から東急不動産に変わったため、2012年8月31日モザイク銀座阪急は消滅した。これに伴い「ギャップ」は現在の「ギャップフラッグシップ銀座」を2011年3月3日にオープンしていた。今回の2023年7月31日の閉店までに実に12年5カ月間営業していたことになる。

さらに言えば、「ギャップ」は表参道と明治通りの交差点に「ギャップフラッグシップ原宿」を1999年にオープンしている。2006年に東急不動産がこの土地を取得し、東急プラザ表参道原宿にすべく再開発を開始。これに伴い「ギャップフラッグシップ原宿」は閉店し、2009年11月7日にJR原宿駅前に移転した。

しかし、この「ギャップフラッグシップ原宿」も2019年5月7日に閉店してしまった。跡地にはアイスタイルグループが運営する「アットコスメストア(@cosme STORE)」がオープンし現在に至っている。さらにギャップジャパンは、2017年には20年営業していた「ギャップ渋谷店」も閉店している。

要するに、今回の「ギャップフラッグシップ銀座」にとどまらず、「ギャップ」の日本におけるフラッグシップ戦略は失敗に終わったということになる。

ギャップは、「ギャップ」に続いて「オールドネイビー(OLD NAVY)」を日本で2012年7月12日にダイバーシティ東京(DiverCity Tokyo)にオープンし日本上陸を果たした。しかし5年後の2017年1月31日に日本から早くも撤退している。

ことほど左様に、日本では大苦戦が続く「ギャップ」だが、世の中が「コロナ禍が終わってこれから稼ぐぞ」という時の銀座店閉店は、「ギャップ」の日本撤退近しを思わせるのだ。

日本だけではない。日本に先駆け、2020年10月には、ヨーロッパ3カ国(フランス、イタリア、イギリス)の従業員に対して、事業の打ち切りを通知している。また2022年11月には中国事業の売却を決定し、中国EC大手の宝尊電子商務(Baozun)にグレーター・チャイナ地区事業を4,000万ドル(約56億円、1ドル=140円換算)で売却している。

ギャップ社は、2023年1月決算では、売上高が前年比-6.3%の156億1,600万ドル(約2兆1,862億4,000万円)、営業損失6,900万ドル(約96億6,000万円)、当期純損失2億200万ドル(約282億8,000万円)を計上していた。続く第1四半期決算(2023年5月25日発表)でも売上高は前年比-6.0%の約32.8億ドル(約4,592億円)、営業損失は約1,000万ドル(約14億円)と黒字化はならなかった。まだまだイバラの道は続きそうだ。

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