アイウェアブランド「ジンズ(JINS)」を展開するジンズホールディングスは、「iFデザインアワード2021」でプロダクト部門とインテリア・内装部門の2部門を受賞した。「iFデザインアワード」は、ドイツ・ハノーバーに拠点を構えるiFインターナショナルフォーラムデザインが主催する国際的デザインの審査会だ。本年度は全世界52の国と地域から寄せられた約1万件の応募デザインが、98名の専門家によって審査された。
今回、プロダクト部門では、ロンドン出身のプロダクトデザイナーのジャスパー・モリソン(Jasper Morrison)と共同制作したアイウェア「New Normal」が受賞した。「New Normal」は「ジンズ」が2017年から打ち出している「JINS Design Project」のシリーズ第1弾で、誰にでも似合う究極の「普通」のメガネを目指したコレクションだ。受賞したフレームには、ジャスパー・モリソンの「長期にわたって大切にされ、評価され続けるデザインの実現」というポリシーも体現されている。モリソンと「ジンズ」は「新しいスタンダードを創る」というビジョンで合致し、このコラボレーションに至った。
インテリア・内装部門では、建築家の石上純也が設計した中国・上海「JINS 上海環球金融中心店」が受賞した。同店は最長12メートルに及ぶコンクリート製のテーブル5つで構成された店舗空間が特徴だ。テーブルは草原に漂う雲がモチーフで、店舗の外の通路にまで落ちるテーブルの影までが店舗デザインの一部となっている。同店は「周辺の事業者や買い物客の喧騒の中で建築的なインスピレーションを感じることのできるちょっとした買い物スペース」をコンセプトに設計されており、その空間を最大限に生かしたユニークな造りが評価された。