2025年春、香川県・直島に安藤忠雄設計の新美術館が開館

2025年春に香川県・直島で新たに「直島新美術館（仮称）」が開館する。直島には、1990年初頭から、「ベネッセアートサイト直島」が企画、運営するアート施設や作品などが設置されてきた。その多くを設計してきた安藤忠雄が、今回の新美術館を設計する。本美術館で、直島における安藤忠雄設計のアート施設は10個目となる。

新美術館は地下２階と地上１階の３層からなり、日本をはじめとするアジア地域のアーティストの過去作品やコミッション・ワークを中心に展示、収集する。コミッション・ワークとは、地方自治体などがアーティストに新作制作を依頼し、作品が設置される建築や地域にあわせて制作された作品のこと。この新美術館でしか観ることのできない作品に期待が高まる。また、コレクションの展示のみならず、企画展示やトーク、ワークショップといったパブリックプログラムなどの展示以外の美術館活動にも取り組む予定だ。地上フロアにはカフェが併設され、テラス席からは瀬戸内海の美しい景観が眺められるという。

新美術館が開館する予定の2025年には、「瀬戸内国際芸術祭 2025」の開催も決定している。第１回の2010年から３年ごとに開催されており、2025年で第６回となる。芸術祭の開催と同時期に開館ということで、大いに注目される。