
「ナイキ(NIKE)」は、東京・原宿で展開していた旗艦店「ナイキ 原宿(NIKE HARAJUKU)」を「原宿クエスト」に移転し、9月11日にリニューアルオープンする。新店舗は1,860平方メートルと以前より売場面積を拡張し、1階から3階までの3フロア構成で、次世代ランナーやスポーツ愛好者に向けた体験型の店舗として生まれ変わる。
1階では、メンズ・ウィメンズのランニングシューズや、カスタマイズサービス「NIKE BY YOU」を展開。さらに、日本初導入となるランニングフォーム分析ツール「NSRL Form」を設置する。「NSRL Form」は、米国ナイキ本社のナイキスポーツ研究所(NSRL)が開発した最新のモーションキャプチャー技術を用いた分析ツールで、上海やロンドンに次いで日本に導入された。
ナイキスポーツ研究所は1980年代に設立され、科学者や開発者、デザイナーらがスポーツの可能性の限界に挑戦する研究を行う施設だ。「NSRL Form」は、ランナーのフォームを150項目で詳細に観測し、解析結果に応じて最適なシューズやトレーニングのアドバイスを提供する。サービスはナイキメンバーを対象に無料で提供される。
2階はウィメンズとキッズ向けフロアとなり、ベビーカーでもスムーズにアクセスできる設計になっている。3階はメンズフロアに加え、人気の「ジョーダン ブランド(Jordan Brand)」も展開する。各フロアは、それぞれ異なる体験価値を提供することで、従来の店舗とは一線を画した空間作りを目指す。
ナイキジャパンのジェネラルマネージャー兼VPである小林哲二氏は、「ナイキ 原宿は、単なる販売の場ではなく、新しい未来を切り開く旗艦店になる。商品だけでなく、新しいイノベーションを提供していく」と述べている。また、ナイキスポーツ研究所のキャサリン・ポー氏は、「ランニングが文化として根付く日本で、NSRL Formを紹介できることを誇りに思う」とコメントした。
また、「ナイキ 原宿」では、1995年に発売して大ブームを起こした「AIR MAX 95」や「サカイ(sacai)」や「ジュンヤワタナベ(Junya Watanabe)」とのコラボのアーカイブも展示されている。今回、オープンを記念して、限定デザインのシューレースやディブレなどのアイテムも販売される予定。「ナイキ 原宿」は、最新のテクノロジーとブランド体験を融合させ、国内外のスポーツファンに新たな価値を提供する旗艦店として注目される。