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「コム デ ギャルソン」がパリ現地で久々のショー 「ルイ・ヴィトン」や「セリーヌ」など2023春夏パリメンズコレクション総評

Jul 10, 2022.もりかおりTokyo, JP
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ルーブル美術館の中庭に設置された「ルイ・ヴィトン」の特設会場

ミラノメンズコレクションに続き6月21日から26日までパリメンズコレクションが開催された 。6日間の期間に84ものブランドが新作を発表。川久保玲による「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」も久々に現地で新作を披露した他、多くが現地でのリアルショーを開催した。

■パリの街並みに日本勢のエネルギッシュなパワーが全開
久々のパリでの発表は「コム デ ギャルソン」に限らず、日本勢がパワー全開のコレクションを披露した。「ターク(Taakk)」「ダブレット(doublet)」「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE)」「メゾン ミハラ ヤスヒロ(Maison Mihara Yasuhiro)」「オーラリー(Auralee)」「カラー(Kolor)」、そして「ジュンヤ ワタナベ マン(Junya Watanabe Man)」など。プレゼンテーション形式で発表した「キディル(Kidill)」や「アンダーカバー(Undercover)」も加わり、パリのファッションウイークを盛り上げた。コロナ禍では日本をベースにこだわり抜いた演出や映像を提供していた日本勢だが、パリの街並みに場所を移しても彼らは独自のオリジンを含むユーモアや躍動感を盛り込みショーとしての完成度も高い。ひいき目を差し引いても、パリをベースにしていない他国の若手デザイナーとは一線を画してるように思う。また、「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」は東京でショーを開催し、その模様をデジタルで配信。日本の俳優たちをモデルに起用し、あえて日本っぽさを全面に表現することで存在感をアピールした。

■継承のルイ・ヴィトンと継続のセリーヌ
故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の意志を引き継ぐ形でデザインチームによって新たなスタートを切った「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」はルーブル美術館の中庭に特設会場を設置。子供時代に描いた空想のおもちゃのレース場のようなイエローのオブジェや道と、マーチングバンドの盛大なパレードがコレクションを盛り上げた。作品にも子どもの目線に立った遊び心が満載だ。おもちゃ箱をひっくり返したような鮮やかな色使いや、イコングラフィー(図像学)のモチーフ、紙飛行機、ブロックや粘土の飾り、漫画のプリントや砂遊びの装飾など、キャッチーな作品が並ぶ。こういった遊び心を忍ばせながらメゾンのサヴォアフェール(匠の技)によって正当化させてしまう物作りに圧倒させられる。ラストは淡く混じり合ったレインボーカラーの長い長い布の両端をモデルたちが持って登場。在りし日のヴァージルがファーストコレクションで見せた風景と重なる。ヴァージルの思いを継承したというだけではなく、デザインチームと築き上げた絆の強さを感じた。

一方の「セリーヌ(Celine)」も、観客を入れてショーを開催。メンズ界のカリスマ、エディ・スリマン(Hedi Slimane)の久々のショーというだけでも話題性十分だったが、さらに話題を呼んだゲストの登場に会場になったパレドトーキョーとその周辺はパニック状態と化した。世界的大スターとなった韓国のアイドルグループBTSのVことキム・テヒョンと、BLACKPINKのリサ、そして俳優のパク・ボゴムの来場を事前に聞きつけたファンらが殺到。数日前にBTSはメンバーの個人活動をスタートさせたばかりで、Vに関してはこれが初のソロ活動だったこともありファッション界以外からも注目を浴びるショーになったのだ。そしてショーはエディ・スリマン節が詰まったコレクション。ライダースやデニム、細身のブラックスーツに、星条旗やチェーン、ビジューなどを散りばめて、ロックなスタイルが展開した。毎回何が変わるのかと期待をする一方でエディ節を貫いて欲しいという思いも同居する。エディは今まで自身のブランドを立ち上げたことは無いが、どのビッグメゾンに属していても、そのビッグネームと対等にエディ・スリマンというデザイナーが存在する。そんなデザイナーはかつていただろうか。セレブリティが好む理由は、デザイン性やクオリティだけではなく、エディのカリスマ性を纏いたいからかもしれない。

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