現在開催されている東京オリンピックの高飛込種目で金メダルを獲得しつつも、他選手を応援しながら観客席で編み物をしている様子が話題となっているイギリス代表のトーマス・デーリー選手(Thomas Daley)。自身が編んだニット作品を投稿しているインスタグラムのアカウントで、今回の東京オリンピックを記念して作成を試みていたカーディガンの完成を報告した。このカーディガンは背面に五輪マークとイギリス代表選手団のブランド名を指す「Team GB」のロゴ、両袖にはそれぞれイギリスを指す「GBR」の文字と国旗、そして胸元には漢字で「東京」とデザインされている。デーリー選手は「東京に来た時に将来このオリンピックを思い出せるような何かを作りたかった」とキャプションをつけ、その作成に至った経緯を語った。
また、このデーリー選手の編み物専用アカウントが反響を呼んでいることを受け、同投稿内で脳腫瘍患者やその家族へのサポートなどを行なっている、英国拠点の非営利団体「The Brain Tumour Charity」へのチャリティを呼びかけた。デーリー選手は彼のキャリアを最前線で支えてくれていた父親を、2011年に脳の悪性腫瘍で亡くしている。8月6日16時現在、寄付は237万3959円集まっている。
デーリー選手の編み物専用のインスタグラムアカウントのフォロワーは現在108万人。アカウント内では自身のパートナーや子供への作品の投稿の他に、自身の編み物のパターンの販売や、小児ホスピスの「Children's Hospice South West」で過ごす少年へのチャリティを呼びかけるなど、その幅は広い。
デーリー選手は7月26日に行われた男子シンクロナイズドダイビング10m高飛込で金メダルを獲得している。今後は8月6日に行われる男子10m高飛込予選に出場予定。