セレクトショップ「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」を運営するユナイテッドアローズは、茨城県猿島郡境町と包括連携パートナーシップを締結した。12月7日から設置される「ユナイテッドアローズスタンド」を皮切りに、ユナイテッドアローズによるふるさと納税返礼品や、小中学校のジャージのプロデュースなど、様々なプロジェクトを開始するという。
茨城県境町は都内から車で約1時間半というアクセスの良さに加えて、ふるさと納税の寄付金額は7年連続関東1位、手厚い子育て支援や住宅環境の整備など、人口は24,000人ほどの街だが変化を恐れず様々なプロジェクトを行うことで、移住者からの注目を集めている。今回、セレクトショップとして創業35年を迎えたユナイテッドアローズが培ってきた編集力を活かし、町をプロデュースすることで、境町の魅力を全国に発信していく狙いだ。
また、隈研吾の建築による施設数が8棟と全国1位の境町では、その隈研吾建築都市設計事務所とのコラボレーションによる、「ユナイテッドアローズスタンド」を道の駅さかいに設置する。「ユナイテッドアローズスタンド」は、モノを売るだけでなく、町の魅力を伝える観光案内所としての役割も担うようだ。
今回、ユナイテッドアローズは地方自治体と初のコラボレーションとなるが、松崎善則代表取締役社長CEOは「約2年の準備期間を経て今回のパートナーシップに至った。街の応援団として、境町の魅力をユナイテッドアローズの視点を通して全国に発信していきたい。橋本町長からは好きにやっていいよとポジティブな言葉をいただき、取り組み自体の難しさはなかった」とコメント。境町の橋本正裕町長は、「地域創成の先駆けになれたら」とコメントし、セレクトショップと地方行政という異例のコラボレーションに意欲を見せた。
また、ユナイテッドアローズと境町とのパートナーシップ締結の発表会が開催され、小松マテーレの中山大輔社長と建築家の隈研吾氏が登壇。ユナイテッドアローズの松崎善則氏、境町の橋本正裕町長と4人で鏡開きが行われた。