8月31日、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 S/S」内で「ア・ベイシング・エイプ(A BATHING APE®)」(「ベイプ(BAPE)」)のファッションショー、「A BATHING APE® SPRING / SUMMER 2024 RUNWAY SHOW by R」が開催される。本ファッションショーは、楽天が日本のファッションブランドを支援するプロジェクト「バイアール(by R)」を通じて行われる。
今年で設立30周年を迎えた「ベイプ」。ブランド発祥の地・東京では初となるファッションショーを開催することで国内外の多くの消費者に対して同ブランドの魅力を発信するとともに、「Rakuten Fashion Week TOKYO」のさらなる認知拡大を目指すという。「Rakuten Fashion Week TOKYO」は、楽天が2019年8月に一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構とファッションの祭典 「TOKYO Fashion Week」における冠スポンサー契約を締結したことから始動したもの。「バイアール」は2020年9月始動。
「ベイプ」は、デザイナーのNIGOが1993年に東京・原宿で立ち上げたファッションブランド(株式会社ノーウェアが展開した)。ブランドを象徴するマークは「エイプ(APE)」、猿である。エイプヘッドと名付けられた猿の顔をアイコンとし、猿の顔を迷彩柄に組み入れたエイプカモが特徴的。また、猿をデフォルメしたマイロ(milo)というキャラクターもいる。「ベイプ」は芸能人の着用がきっかけで人気に火がついたブランドとも言われている。NIGOは、ファッションだけでなく軽音楽にも通じる点から日本内外を問わずミュージシャンたちとの交流も厚く、若者に支持されているミュージシャンがNIGOのデザインした服を着用して多くのメディアに登場したことは、同ブランドが有名になった要因のひとつだろう。しかし、NIGOは2011年に、多額の負債を抱えノーウェアを香港のセレクトショップ運営企業のIT企業に売却し、同時に主力ブランド「ベイプ」もITに売却した。その2年後には「ベイプ」のクリエイティブ・ディレクターとしての契約も終了してブランドから離れている。NIGOはその後も「ヒューマンメイド(HUMAN MADE)」を立ち上げたりしているが、現在は有力ブランドとのコラボの仕事が中心だ。NIGOは、2022年秋冬コレクションから「ケンゾー(KENZO)」のアーティスティックデザイナーに就任した。
本ファッションショーの映像は、運営するファッション通販サイト「Rakuten Fashion」において、国内だけでなくグローバルに向けて無料でライブ配信される。「Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 S/S」は8月28日から9月2日まで開催される。参加ブランドは、7月25日時点で50ブランド。49ブランドに加えて、「バイアール」参加1ブランド(「ア・ベイシング・エイプ」)となっている。