コーセーは8月9日、2023年12月期2四半期(1〜6月)の決算を発表した。売上高は1442億9500万円(前年同期比10.5%増)、営業利益は104億2000万円(同44.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は86億9700万円(同2.1%減)と増収減益だった。売上高は韓国で減収するも国内が前年同期比で10.5%増となり、タルトも256億円を計上するなど好調を維持し、売上高は2桁増となった。
売上高の80%を占める化粧品事業は、「コスメデコルテ(DECORTÉ)」が累計で437億円と好業績を牽引し、さらに「雪肌精」や「ワンバイコーセー(ONE BY KOSÉ)」も好調を維持し、前年同期比10.8%増の1170億円の売上高だった。小林一俊社長は、「『コスメデコルテ』は、今年起用した大谷翔平選手の効果が跳ねています。新しいお客さま、若いお客さまに購入いただけています。リポソームシリーズに関しては男性客にも購入いただいている」と、化粧品事業が好調な理由を説明する。
大谷翔平選手の起用効果は、2023年下期から2024年にかけてさらにプラスの影響があると見られており、好調な化粧品事業を後押ししていく。小林一俊社長は、「これまでのコロナ禍の3年間は本当に大変な思いでした。年始には、大谷翔平選手、羽生結弦選手を起用した広告を展開し、いろいろなことを攻めの姿勢でやっていこうと考えました」と語る。
コーセーの主要グループ会社のアルビオンは250億円、コーセーコスメポートは163億円、タルトは256億円の売上高を計上しており、3社とも前年を上回っている。