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「レザボア・ドッグス」が30年ぶりに劇場公開 引退間近のタランティーノに映画界が注目! 

Aug 29, 2023.上原葉香Tokyo,jp
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「パルプ・フィクション」をはじめとした数々の話題作を世に送り出し、「タランティーノ作品」という独自のジャンルを打ち立てた映画監督クエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)。かねてより10作品での引退を宣言している彼の、最後となる作品の制作が、この秋からスタートすることが発表された。

それを受け日本でもクエンティン・タランティーノのドキュメンタリー映画である「クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男」が公開、また彼の初長編監督作品である「レザボア・ドッグス」のデジタルリマスター版が、1月5日から30年ぶりに新宿ピカデリーほかにて全国公開することが発表された。いまだ現役で、ここまでの注目度を集める監督は世界的にも珍しいだろう。タランティーノの10作目に関する情報解禁で、映画界における「タランティーノ熱」が高まってきている。

他に類を見ない圧倒的な脚本に、アイコニックでセンスの光る世界観。カンヌ国際映画祭の「レザボア・ドッグス」公開時には「心臓の弱い方は鑑賞をお控えください」との注意書きまでついた彼の作り出す暴力シーンは、衝撃的だけれどもどこか爽快でユーモアを帯びている。映画に登場するキャラクターたちは皆、独自の魅力を持ち観客の心を掴んで離さない。彼の作品の魅力は挙げ出したらキリがないが、その魅力を生み出している最大の要因は彼の持つ映画に対する溢れる愛とユーモアであろう。

かなりの映画マニアとしても知られるタランティーノ。若い頃に地元のビデオショップで働いていたという話はとても有名なものだ。映画好きとして大量の映画を鑑賞した経験は、その後の彼の作品に大きな影響を与えている。彼の作品には過去の映画のオマージュがされていることが多く、その中には多くのアジア映画も含まれている。

デビュー作である「レザボア・ドッグス」では、1986年の香港映画「友は風の彼方に(原題:龍虎風雲)」をオマージュしている。「キル・ビル」二部作においては日本映画、台湾映画、香港映画をもとにしたオマージュが大量に盛り込まれている。「パルプ・フィクション」でサミュエル・L・ジャクソン(Samuel L. Jackson)演じるジュールスが何度も繰り返す聖書の一節は、1971年の千葉真一が主演を務める「ボディガード牙」から引用したもので、実際の聖書の文章とは大きく異なっている。このように映画好きとしての映画に対するリスペクトが垣間見えることも彼の作品の一つの魅力であろう。

実際にハリウッドでおこった殺人事件に焦点を当てた9作目となる「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019)には、まさしくその愛が表現されている。ヒッピーたちがレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)演じるハリウッドのスター、リック・ダルトンの家を襲撃し、その後ダルトンとその親友でブラッド・ピット(Brad Pitt)演じるクリフ・ブースによってボコボコにされ、火炎放射器で焼かれるシーンがその代表例だ。字面だけ見ているとひどく残虐なシーンに思えるが、彼の映画に対するまっすぐすぎる愛がユーモアまじえて表現されており、観ていると笑いが止まらなくなる。

タランティーノの最後の作品になるであろう最新作のタイトルは「The Movie Critic」。1970年代の映画批評家を描いたもので、出演者などに関する情報はまだ明らかにされていない。新たなタランティーノ作品の誕生に映画界の熱い視線が注がれている。今後解禁される情報に注目だ。

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