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「スポーツは儲かる!」と伊藤忠が米国スポーツ4ブランドの権利獲得!2022年重大ニュース(その4)

Dec 13, 2022.三浦彰Tokyo,JP
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2022年は2年間のコロナ禍で縮小したビジネスを復活させる年でもあったが、相変わらず感染第6波(2月ピーク)、感染第7波(7月ピーク)、感染第8波(12月ピーク)という感染の波が襲って来てそのたびに腰を折られた。さすがに年後半からは、こうした全国新規感染者1日10万人突破にも企業も消費者も動揺しなくなった。

そうした中にあって、着々と米国スポーツ系ブランドの日本でのマスターライセンス権の取得に邁進したのが伊藤忠商事繊維カンパニーだ。その足跡を辿ってみると
・4月:「アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)」の日本代理店「ドーム」の過半数株式を取得。今後は米国アンダーアーマー社との共同経営体制に移行。
・5月:「リーボック(Reebok)」の日本における販売権及びマスターライセンス権取得。米国でのブランドホルダーはオーセンティック・ブランズ・グループ。以下ABG。サブライセンシーはロコンド。10月にはロコンド66%、伊藤忠43%出資の合弁会社RBKJが設立されている。
・8月:「エディー・バウアー(Eddie Bauer)」のマスターライセンス権取得。米国におけるブランドホルダーはABG。サブライセンシーは岐阜のアパレルメーカーの水甚。
・12月:「L.L. ビーン(L.L.Bean)」の日本市場におけるマスターライセンス権及びインポート商品の卸売販売権をL.L.ビーンインターナショナルから取得し、2023年1月から岐阜のアパレルメーカー美濃屋を通じてライセンス展開、サンリバーによるインポート品の卸販売を行う。
スポーツ系ブランドではないが、8月に英国ライフスタイルブランド「バブアー(Barbour)」の従来の日本でのディストリビューターの八木通商に代わって日本展開を始めることになった。
2022年秋冬ものからバブアー パートナーズ ジャパンをマッシュホールディングスと合弁会社で設立して日本展開を開始したのも付記しておく。

伊藤忠は2019年3月にスポーツメーカーデサントに対する敵対的TOBを成功させた。日本における大企業同士の敵対的買収の最初の成功事例になった。その後のデサントはコロナ禍による販売不振から2021年3月こそ赤字(営業損益、経常損益)だったが2022年3月期では大きく回復した。とくに伊藤忠の中国市場での知見を活かした経営で業績を伸ばしていくと予想されている。
伊藤忠繊維カンパニーはデサント買収で小関秀一氏を社長として送り込んで「スポーツは儲かる」という確信を得たようだ。その後「アンダーアーマー」「リーボック」「エディ・バウアー」「L.L. ビーン」と20222年だけで4つのスポーツブランドの日本でのディストリビューション権を獲得することになった。このうち「リーボック」と「エディー・バウアー」は「ブランドの廃品回収屋」と陰口を叩かれているABGの保有するブランドだ。しかしいずれも小売上代で50億〜300億円を見込める大型のビジネスの可能性があり、伊藤忠の思惑通りにいくのかどうか注目したい。

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