US｜アバクロ生き残りの鍵は店舗の小規模化か

「アバクロンビー&フィッチ（Abercrombie&Fitch）」や「ホリスター（Hollister）」などを手がけるアメリカのカジュアル衣料チェーンのアバクロンビー&フィッチ（Abercrombie&Fitch）は6月1日、2018年内に小規模店舗を70店展開することを明らかにした。70店舗のうち12店が「アバクロンビー&フィッチ」、7店が「アバクロンビー キッズ（Abercrombie Kids）」、50店が「ホリスター」となる。同社は昨年7店の小規模プロトタイプ店舗をオープンし、16店の店舗サイズを縮小、39店舗を閉店。今年に入って、年内にさらに60店舗の閉店を発表している。「従来の店舗ほどの広さは必要ない。新店舗はショッピングがしやすく、照明を明るくしたことで、商品が買いやすくなり、在庫管理も容易になった」と同社CEOのフラン・ホロヴィッツ（Fran Horowitx）は語る。同氏によると「小規模化で最もうまくいっているのは『ホリスター』で、約50%の店舗が改装済みで売り上げを伸ばしている」という。アバクロンビー&フィッチ社が同日発表した第2四半期の売り上げでは、「アバクロンビー&フィッチ」と「アバクロンビー キッズ」を含むアバクロブランドの売り上げは3%増、好調な「ホリスター」を含めると全体として5%増となった。