
「ニコアンド(niko and …)」や「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」などを展開するアンドエスティHD(旧アダストリア)は12月29日、2026年2月期第3四半期決算を発表した。売上高は2273億7200万円(前年同期比3.3%増)と伸長した一方、営業利益は138億9300万円(同5.9%減)、最終利益は95億5700万円(同3.5%減)と増収減益となった。
主力のアパレル・雑貨関連事業は、売上高2158億4900万円(同3.5%増)と増収を確保したが、セグメント利益は139億4000万円(同9.4%減)と減益だった。4月と9月は気温の影響で季節衣料の立ち上がりが遅れたものの、その他の月はカジュアルファッション需要が底堅く推移。海外は中国大陸や台湾が増収となる一方、米国事業撤退で一部減収したが、全体では増収を確保した。
同社はすでに、米ファストファッションブランド「フォーエバー21(FOREVER21)」の日本事業を2026年2月までに終了する方針を示しており、全店舗は営業を終了している。イトーヨーカ堂との協業による衣料ブランド「ファウンドグッド(FOUND GOOD)」も2025年秋冬シーズンをもって終了する。
一方、飲食事業は売上高は116億3100万円(同0.6%増)と微増したが、セグメント利益は2800万円の赤字(前年同期は4億1500万円の赤字)となった。赤字幅は縮小したものの、連結子会社ゼットンでは、元財務経理責任者による約1億7000万円の横領が判明しており、ガバナンスと内部統制の立て直しが急務となっている。
アンドエスティHDは2026年2月期通期で、売上高3050億円(前年比4.1%増)、営業利益190億円(同22.5%増)、最終利益124億円(同29.0%増)を見込む。











![[[name]]](/assets/img/common/sp.png)