BUSINESS NEWS
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

再々上陸から1年半あまりで店舗網を縮小 「フォーエバー21」の新宿・横浜の2店舗が閉店

NEWAug 24, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
VIEW41
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail
撮影:セブツー

「フォーエバー21(FOREVER21)」が、日本国内の店舗網を縮小する。東京・新宿の「ルミネエスト新宿店」は9月7日、神奈川・横浜の「相鉄ジョイナス店」は9月15日をもって閉店することが発表された。今回の閉店により、国内で営業を続けるリアル店舗は「ららぽーとTOKYO-BAY店」(千葉)をはじめ、5店舗体制となる。

「フォーエバー21」は、低価格でトレンドを取り入れたアイテムを展開する米国発のブランド。2000年に日本に初上陸した際は1年ほどで撤退したが、2009年に再上陸した後には、前年に上陸した「H&M」と共に、日本のファストファッションブームを牽引した。

しかし、その後はファストファッション市場の競争激化や、「H&M」や「ザラ(ZARA)」といった海外勢、日本勢では「ユニクロ(UNIQLO)や「GU(ジーユー)」との競合に直面。2019年にいったん日本から撤退した経緯がある。

再び日本市場に姿を現したのは2023年2月。アダストリアの子会社であるゲートウィンが運営を担い、3度目の上陸を果たした。新展開では、ターゲットを10代後半から30代前半に絞り込み、平均商品単価は約4,000円、客単価は約5,800円と想定。従来よりも高めの価格帯に設定することで「安さだけでなく、質とデザイン性を両立させたブランド」として再出発を図っている。

ただし、リアル店舗の拡大は容易ではない。オンラインでの買い物が一般化するなか、店舗を維持するためには安定した集客が欠かせない。今回の新宿と横浜の2店舗閉店は、そうした販売戦略の調整の一環とみられる。残る5店舗については、ショッピングセンター内など立地の強みを生かしながら展開を続ける方針だ。

なお、閉店する両店舗では現在セールを実施中。再々上陸から1年半あまり、「フォーエバー21」の動向は引き続き注目される。

READ MORE