英国ブランド「バーバリー(Burberry)」を展開するバーバリーグループ(Burberry Group)は5月14日、2024年3月期の通期決算を発表した。売上高は29億6800万ポンド(5846億9600万円*、前年比4%減)、営業利益は4億1800万ポンド(823億4600万円、同36%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2億7000万ポンド(531億9000万円、同45%減)と減収減益だった。最終利益は前年比45%のマイナスと大幅な落ち込みだった。
地域別での既存店売上高をみてみると、中国本土は前年比でプラス2%だったが、第4四半期では前期比でマイナス19%となり、韓国では同マイナス8%、第4四半期では同マイナス17%だった。日本は前年比プラス25%と大きく成長し、第4四半期はインバウンド需要で前期比プラス18%を達成し、第4四半期の地域別売上高の半分を占めた。米国は年間、第4四半期ともにマイナス12%だった。
2024年に入ってから中国本土や米国などの主要国での既存店売上高が2桁のマイナスで、バーバリーグループは2025年3月期は高級品需要の鈍化や不確実な外部環境を背景に依然として厳しい状況が続くと予想している。今後はコスト効率の向上や新規及び既存客との繋がりを深めていくという。
*1ポンド=197円換算(5月20日時点)