チヨダは4月13日、2022年2月期通期連結決算を発表した。売上高は885億5100万円(前期比5.9%減)、営業利益は43億8700万円の赤字(前年は44億7500万円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益は39億8000万円の赤字(同50億200万円の赤字)だった。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置にともなう外出自粛傾向が続き、ビジネスシューズは特に苦戦した。一方、ランニングシューズやウォーキングシューズの展開を拡大し、高齢者向け施設などの訪問販売サービスを開始し、店舗以外での販売チャネルの拡大にも積極的に取り組んできた。しかし、不採算店舗を中心に42店舗を閉店し、人事効率を改善するなど経費面をコントロールしたものの、売り上げの落ち込みをカバーしきれなかった。チヨダは昨年に続いて最終赤字となり、コロナ禍による影響から脱却できずにいる。チヨダは同日、2023年2月期の業績予想を発表している。売上高は940億円(前期比6.0%増)、営業利益は7億8000万円(前年は43億8700万円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億円(同39億8000万円の赤字)とした。テレワークが定着しつつあり、ビジネスシューズ需要は今期も厳しさが見込まれる。チヨダがどのような戦略でコロナ禍による影響から脱却するか、注目したい。