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爆発的な感染者急増でコロナ対策はどうなる?

Jul 22, 2022.三浦彰Tokyo, JP
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7月21日の日本全国のコロナ感染者数は18万6246人(累計973万2623人)、東京都に関しては3万1878人(累計185万人)となって過去最高を記録した。オミクロン株の変異種であるBA.5による凄まじい感染拡大には唖然となるほかはない。しかし日本全体でもすでにほぼ10人に1人、人口1400万人の東京都だとすでに7人に1人が感染している計算になる。さらに7月22日も、東京都で7月21日を上回る3万4995人、全国で19万5161人を記録して最高人数を更新した。これでも政府は、「行動制限はしない」方針を貫いている。さすがに「全国旅行支援」については開始時期の延期が決定されている。しかし、企業や学校、保育所などでは社員、生徒、園児に対して厳しい行動制限を課しているケースが増えているという。濃厚接触者の勤務復帰の厳格化、社員同士の飲食の禁止や定期的なPCR検査の義務化などが主に大企業では徹底されている。一方濃厚接触者の1週間の自宅待機については5日間に短縮する方向で政府与党内で調整に入っているという。

新型コロナウイルス感染が感染症法で現在の第2類(入院勧告・就業制限・医療費の公費負担)相当から一般のインフルエンザと同等の第5類への移行を東京都医師会の尾崎治夫会長などは提言しているが、感染拡大が今回あまりに急激で議論している余地がないのが実状だ。しかしすでに東京では7人に1人の感染率になり、このままならすぐにでも5人に1人の感染率程度になりかつ、重症化率もさほどでないということになって、自宅療養中心で対応ということになると、いずれ第5類あるいは第5類相当へ政府与党内の見解が変わって来るのではないだろうか。もうそうしないと医療体制が崩壊してしまうのは必然で、今の爆発的状態が落ち着いたのを見て移行されることになりそうだ。

すでに感染拡大を抑えこめる水準でなくなっているのは明らかで、これはある意味では欧米流でなすがままで集団免疫状態が来るのを待つという方向に舵を切るしかないだろう。1カ月前にはコロナ感染の終息を感じていた身としては、全くもって意外な展開としか言いようがないし、医療関係者も一様に驚いているほどである。ここに来ての感染爆発に対しては、基本的な感染防止対策の徹底で自分の身を守るしかないようだ。

 

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