Eコマースの存在感高まる　クロスプラスの第3四半期は二桁の増益

クロスプラスは12月15日、2026年1月期の第3四半期決算を発表した。売上高は460億5800万円（前年同期比2.6％減）とわずかに減収だったものの、営業利益は16億6400万円（同27.2％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億600万円（同23.9％増）と、いずれも二桁の増益を達成した。原価や在庫のコントロールをはじめとした収益力強化策が奏功し、減収下でも利益を伸ばす結果となった。

主力の卸売事業は、百貨店や専門店向けの販売が伸び悩み、売上高366億3800万円（前年同期比4.1％減）とやや苦戦した。小売事業の売上高は90億9400万円（同3.7％増）と増収を確保した。

販売チャネル別では、Eコマースが好調で売上高は23億700万円（同19.8％増）と約2割の成長を遂げた。自社ECを中心に、商品企画から販売までを一気通貫で行う体制が成果を上げており、安定した収益源として存在感を高めている。一方、百貨店チャネルは14億8900万円（同11.0％減）と二桁の減収となった。

2026年1月期の通期連結業績予想については、売上高640億円（前期比3.2％増）、営業利益12億円（同16.5％増）を見込む。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は12億円（同6.9％減）と減益予想を据え置いた。