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史上初の「メタバース・ファッションウィーク」に参加する「アンリアレイジ」と「ヒロココシノ」のメタバース参入

Mar 18, 2022.三浦彰Tokyo, JP
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フィジカルショーが復活し、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリと順調に消化してきた2022-23秋冬ファッションウィークも3月19日から始まる東京コレクションで一応の終わりを迎えようとしている。マンネリ気味のファッション・サーキットを尻目に、最大の注目を集めているのは、3月24日から27日まで開催される史上初の「メタバース・ファッションウィーク」だ。開催場所はパリでもモスクワでも北京でもない。仮想現実プラットフォーム「ディセントラランド(Decentraland)」上だ。この「ディセントラランド」は非営利団体「ディセントラランド ファウンデーション」によって運営され、2015年にスタートしている。当初は2Dプラットフォームとして誕生したものの、その後はVR(ヴァーチャルリアリティ)とブロックチェーンの技術を組み合わせた仮想現実プラットフォームに進化を遂げている。このディセントラランド ファウンデーションと今回のファッションウィークを共同で主催するのはUNXDだ。UNXDはデジタルラグジュアリー/カルチャーマーケットプレイスだ。この「メタース・ファッションウィーク」には誰でも無料で参加でき、入場チケットは不要だ。ユーザーは参加ブランドのランウェイを観覧したり、アバターのためのデジタルウェアを仮想通貨ETH(イーサリアム)を用いて購入することができる。その他、ポップアップストアがオープンし、コンサート、アフターパーティーなども行われる。

参加ブランドは分散型ネットワーク「ボゾン プロトコル(Boson Protocol)」の技術を利用し、実際の商品と交換可能なNFT(非代替性トークン)をメタバース上で販売する。

「アンリアレイジ(ANREALAGE)」(デザイナー:森永邦彦)がこの「第1回メタバース・ファッションウィーク」に日本ブランドとしては唯一参加する。2022-23年秋冬パリコレクションにおいて、3月5日すでに発表した「PLANET」(2030年の未面を描いたコレクション)を今回のメタバース上で展開する。今回の「メタバース・ファッションウィーク」参加のために、「アンリアレイジ」はKREATIONVERSE,Incと提携して、メタバースショップの開催や新作NFT作品の発表などの準備を行ったという。

パリコレではなくて、仮想空間上のファッションウィークが最も注目を集める時代もそう遠くはないような気もしてくる。

話は変わるが、日本の現役デザイナーの最古参の一人であるコシノヒロコ(1937年1月15日生まれの85歳)が率いるヒロココシノ社は、メタバース内のウェアラブルNFT「ヒロココシノ・アナザーワン」を販売するという。コシノヒロコがオリジナルで3DデザインしたファッションアイテムをNFT化し、ノーボーダーズ社が開発したNFTマーケットプレイス「XANALIA(ザナリア)」内にブランドショップを出店。アバター用のウェアラブルなファッションNFTを販売するというものだ。ユーザーが購入したNFTは、メタバースプラットフォーム「XANA」内の3Dアバターが着用するNFTとして使用できる。第1弾として、2022年春夏コレクションから10ルック、約30アイテムを4月に公開予定だ。5月以降は実店舗で販売しているリアル商品を3D化して販売する。その後は「ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)」の年2回のコレクションと連動した3D商品に加えて、アーカイブコレクションも3D商品として販売するという。若い者には負けていられないという大御所デザイナーコシノヒロコの意気を感じさせるプロジェクトだ。

今後こうしたメタバース商品が「売れる」ということが分かれば、マーケットの急拡大も予想され、ファッションの新たな可能性が広がってくることになる。

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