
ジュエリーの小売・製造を手掛けるフェスタリアホールディングス(以下、フェスタリアHD)は7月11日、2025年8月期の第3四半期決算を発表した。売上高は68億7300万円(前年同期比2.7%増)、営業利益は1億4900万円(同21.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億1700万円(同72.5%増)と増収増益だった。フェスタリアHDの連結子会社のサダマツが第3四半期に5645万円の補助金を営業外収益に計上しており、大幅な増益となった。
国内事業では、Eコマースの売上高が前年同期から35.8%増と拡大し、さらにブライダル販売も成約率が向上し、オーダーメイドリングの売り上げが好調だった。フェスタリアHDは、伊勢丹との共同開発で新しいコレクション「ルクス エターナル(LUX eternal)」をリリースし、7月2日から伊勢丹新宿店と三越伊勢丹オンラインストアで販売を開始している。今期業績への貢献が期待される。
海外事業では、3月に台湾・台北市の「三井ショッピングパーク ららぽーと台北南港」に台湾9店舗目となる店舗をオープンし、台湾の子会社が増益を確保している。生産拠点であるベトナムでは、OEMの受注生産が好調で、今後の事業拡大を見据えて戦略的投資も視野に入れる。
フェスタリアHDの2025年8月期の連結業績予想は、売上高は94億円(前年比1.0%増)、営業利益は3億2000万円(同18.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億5000万円(同7.9%増)としている。