
紳士服大手のはるやまホールディングスは2月13日、2026年3月期の第3四半期決算を発表した。売上高は220億9000万円(前年同期比2.3%減)と減収。営業利益は21億2500万円の赤字(前年同期は9億4700万円の赤字)、親会社株主に帰属する四半期純利益も23億9300万円の赤字(同9億7800万円の赤字)となり、いずれも赤字幅が拡大した。
売上が減少するなかでコスト負担が増している。販管費は6億3110万円(同4.3%増)に拡大。売上総利益率は60.3%から59.2%へ1.1ポイント低下した。売上減少率(-2.3%)を上回る利益悪化が進み、収益構造の弱さが浮き彫りとなっている。営業赤字は前年同期比で約11億8000万円悪化し、赤字幅は約2.2倍に拡大した。
さらに2025年6月には不正アクセスによるシステム障害が発生。外部専門機関への調査委託や復旧作業などの対応費用として約4300万円を計上している。業績悪化に加え、突発的コストも重なった形だ。
主力はビジネスウェアだが、同社は事業ポートフォリオの再構築を急ぐ。2025年11月にはリカバリーウェア市場に参入し、疲労回復ウェア「ヨクネル(YOKUNERU)」を発売。さらに、リカバリーウェアで先行するTENTIALの「バクネ(BAKUNE)」をはじめとする商品を扱う専門店「ドラッグウェア(DRUG WEAR)」を出店するなど、ウェルネス領域の拡大を図っている。
一方、既存のビジネスウェア事業ではアイドルグループのFRUITS ZIPPERを起用し、ブランド認知の向上と若年層の取り込みを狙うなど販促を強化。需要構造の変化に対応するための投資を継続している。
通期の連結業績予想は、売上高375億円(前期比3.8%増)、営業利益6億3000万円(同0.7%増)と小幅な増収増益を見込む。ただし純利益は5億円(同25.4%減)と減益予想で、広告宣伝費や設備投資の負担が続く見通しだ。
足元では赤字拡大が続くものの、同社はウェルネス分野への展開で収益基盤の再構築を目指す。スーツ需要の回復だけに依存しない事業モデルへ転換できるかが、今後の業績回復のカギを握りそうだ。








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