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Global|「エルメス」の2018年上半期売上高はアジア太平洋および北米が好調

Aug 21, 2018.Tokyo, JP
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ラグジュアリーブランド「Hermès(エルメス)」が2018年上半期(1月〜6月期)の売上状況を発表した。6月までに同グループの連結売上高は28.53億ユーロ(3,594億円*)であり、恒常為替レート(為替レートの影響を除く)は11%増加し、現在の為替レートでは5%増加した。世界の全地域の売上高が増加し、最も伸びたのはアジア太平洋市場(日本を除く)で、成長率15%を示した。特に中国で顕著な業績を記録し、香港のLandmark Prince’s(ランドマーク・プリンス)と長沙に新店舗をオープンした。日本市場の成長率は7%になり、北米では12%増となった。北米市場で注目したいのはシリコンバレーの中心エリアのPalo Alto(パロアルト)に店舗をオープンしたこと。ハイテクエリアに出店するのは、最近のラグジュアリー・ブランドが新たな顧客層を獲得するための戦略だ。欧州市場(フランスを除く)は7%増加し、フランス市場は8%増加した。

また、製品ラインで分けて見れば、全製品ラインの売上高が成長することになった。為替レートの影響を除いて、レザーグッズと馬具の売上高が8%増加し、Roulis,、Lindy、Cinheticなどクラシックなモデルの需要は依然として高く、各地域の生産能力が引き続き増加している。今年4月にl'Allan(アラン)の製造工場がオープンし、Franche-Comté(フランシュ=コンテ地域圏)の工芸生産能力がさらに健全になり、Guyenne(ギュイエンヌ)とMontereau(モントロー)の生産拠点も2020年に完了する。

そのほか、レディトゥーウエアとアクセサリー部門の売上高が17%増、シルクとテキスタイル部門は7%増、香水部門は15%増、時計部門は9%増になった。注目したいのはその他の部門であり24%増の結果となった。この中にはジュエリー部門、ホーム・コレクション部門が含まれている。

2018年上半期の全体的な財務状況を見ると、世界的な政治・経済の不安定さは続いたものの、為替レートの変動にもかかわらずグループ全体の売上が良好であった。「Hermès」が2018年に提唱するスローガンの“Let's Play!”は、娯楽を越えて、創造性、革新性、敏捷性をグループの原動力として重要だとしている。ユニークなビジネスモデルを備えた「Hermès」は、下半期も安定したパフォーマンスが期待できるだろう。


*1ユーロ=126円換算(8月20日時点)

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