
撮影:セブツー
アパレルブランド「ハニーズ(Honeys)」を全国展開するハニーズホールディングス(以下、ハニーズHD)は9月29日、2026年5月期第1四半期決算を発表した。売上高は138億9900万円(前年同期比2.9%減)、営業利益は12億500万円(同2.2%減)、四半期純利益は7億9200万円(同26.7%減)と、減収減益となった。
売上高は前年同期を下回ったが、全国的な気温上昇に伴い、機能素材を使用した夏物・晩夏物の販売は好調だった。また、値ごろ感を意識した価格設定により客数は回復傾向で、一人当たりの購入点数も増加した。ただし、夏物の立ち上がりが遅れたことでセール販売が中心となり、前年同期比では減収となった。
EC事業では、自社ECサイトのパフォーマンス向上やユーザビリティ改善、サイト内回遊率の向上により売上は伸びた。一方、他社モールへの出店ではサイトごとの集客に差が出た。
収益面では、原価上昇があったものの、ミャンマー子会社の活用やASEAN生産比率の維持により安定した商品供給を実施。一方で、販売費および一般管理費は70億7700万円(前年同期比1.9%増)で、主に給与のベースアップや広告宣伝費、店舗水道光熱費などの増加が影響し、販管費率は50.9%(前年同期比2.4%増)となった。
ハニーズHDは2026年5月期通期の連結業績予想を、売上高590億円(前年比2.3%増)、営業利益62億円(同5.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益40億円(同7.2%増)と見込んでいる。