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石川祐希・真佑のW起用でブランド力アップ 「ゾフ」の中間期決算は過去最高ペースの増収増益

NEWAug 10, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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アイウェアブランド「ゾフ(Zoff)」を展開するインターメスティックは8月8日、2025年12月期の中間期決算を発表した。売上高は239億7000万円(前年同期比10.1%増)、営業利益は36億9900万円(同19.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は25億2700万円(同25.4%増)と、いずれも2桁の増収増益となった。主力のサングラス需要が旺盛で、紫外線対策商品や人気ブランドとのコラボレーションが売り上げを押し上げた。過去最高を記録した前期を上回る勢いが続いている。

国内事業は全国316店舗を展開。特に紫外線で色が変わる調光レンズや、紫外線カット機能を備えたサングラスが好調に推移した。また、「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」とコラボしたサングラスコレクションも人気を集め、客層の拡大に繋がった。これらの施策により、国内売上高は236億7300万円(同10.1%増)、営業利益は36億8100万円(同18.6%増)を記録。プロバレーボール選手の石川祐希・石川真佑兄妹を起用した広告キャンペーンも認知度向上に寄与した。

海外事業はフランチャイズ方式で展開しており、売上高は4億4200万円(同7.2%増)と順調に伸びた。香港で16店舗、シンガポールで5店舗を運営し、営業利益は1700万円(前年同期は2900万円の赤字)と黒字に転換。現地市場でもブランドの浸透が進みつつある。

紫外線対策需要が年々高まる中、「ゾフ」は機能性とデザイン性を兼ね備えた商品戦略で市場を開拓。ファッションブランドや人気漫画「ハイキュー!!」などとのコラボやスポーツ選手起用など話題性のあるマーケティングを絡め、ブランド力のさらなる強化を狙っている。一方、競合ブランドの「ジンズ(JINS)」は、K-POPグループのENHYPEN(エンハイプン)を起用したキャンペーンを6月30日から開始しており、Z世代などの若年層を狙う。

インターメスティックは、2025年12月期通期の連結業績予想を据え置き、売上高493億3000万円(前年比10.0%増)、営業利益55億1400万円(同10.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益37億5000万円(同6.7%増)を見込む。今後は国内市場での新商品投入と、海外事業の収益改善が成長ドライバーになる見通しだ。

 

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