9月26日、三越伊勢丹ホールディングスは伊勢丹相模原店、伊勢丹府中店、新潟三越の3店を閉店すると発表した。三越伊勢丹ホールディングスは、18年度まで「収益体質の強化」(リフォーメーション)と「事業構造の転換」(トランスフォーメーション)の2軸を掲げて構造改革に取り組み、事業の選択と集中により19年度以降の再成長に繋げていくとしている。同社は今年3月21日に伊勢丹松戸店を閉店したばかり。さらなる店舗閉鎖もありそうだ。
伊勢丹相模原店は1990年に開店。96年度のピーク時には売上高が377億円にまで拡大したが、地域内の競合環境が激化したことなどが原因で赤字が恒常化していた。2003年度以降の減損損失は合計約104億円だった。伊勢丹府中店は1996年に開店したが、ピークは開店初年度の売上高261億円で、以降赤字が恒常化。2003年度以降、合計約34億円の減損損失を計上している。新潟三越は1936年に小林百貨店として開業し、1980年に新潟三越百貨店へ社名を変更。96年度のピーク時には売上高250億円まで拡大したが、その後売り上げが低下。2009年度に約19億円の減損損失を計上している。
伊勢丹相模原店と伊勢丹府中店は2019年9月30日、新潟三越は2020年3月22日に閉店を予定している。