「メディア・インパクト・バリュー」という言葉をご存知だろうか。メディア・インパクト・バリューとはローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)が開発したブランドのパフォーマンスを測るプラットフォームである。AIやビッグデータを駆使し、ファッション・ビューティのブランドそのものの価値を数値化し、メディア効果を計測する。メディア・インパクト・バリューによってインフルエンサーやセレブががもたらす効果を数値化することができる。
BLACKPINKのメンバーで「ディオール(Dior)」のアンバサダーを務めるジスは、パリ・ファッションウィークにてSNS投稿で最高のメディア・インパクト・バリューを記録した。海外メディアによると、ジスは「ディオール」のショーの前にインスタグラムにベージュのミニドレスを身に纏った彼女自身の写真を4枚投稿し、184万ドル(約2億円*)のメディア・インパクト・バリューを生み出した。
「ディオール」はブランドアカウントのトップとして、8,088もの数多くの投稿で3,910万ドル(44億円*)のメディア・インパクト・バリューを獲得している。一方ジスは、2つの投稿だけで2,536のメディアに取り上げられ、1,570万ドル(17億円*)のバリューを生み出す。彼女は4,790万のフォロワーを持つインスタグラムのアカウントで、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の新しいホテル「シュヴァル・ブラン・パリ(Cheval Blanc Paris)」にできた「ディオール」スパを訪れた様子を投稿しており、彼女が「ディオール」にもたらすインパクトは大きいだろう。
9月27日から10月5日にかけて開催されたパリ・ファッションウィークは、2.41億ドル(約270億円*)のメディア・インパクト・バリューを生み出し、内1.84億ドル(約206億円*)はソーシャルメディアからだ。ちなみに、ミラノ・ファッションウィークのメディアインパクトは1.29億ドル(約144億円*)と発表されている。
「ディオール」はメディア・インパクト・バリューのランキングでトップのブランドであり、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」と「シャネル(Chanel)」、「バレンシアガ(Balenciaga)」、「バルマン(Balmain)」が後に続く。それぞれのブランド自身のメディアのみを考慮して作られたインパクト・バリューランキングでは、「バルマン」の代わりに「ヴァレンティノ(Valentino)」がトップ5入りを果たしている。
*1ドル=112円(10月10日時点)