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Japan|激動の時代を生きた百貨店人の小柴和正・伊勢丹元社長が88歳で死去

Jun 27, 2019.久米川一郎Tokyo, JP
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小柴和正・伊勢丹元社長

6月21日に、伊勢丹の社長、会長を務めた小柴和正氏が急性腎不全のため亡くなった。88歳だった。小柴氏は伊勢丹(現三越伊勢丹)にとって、重要なターニングポイントに立つ人物だった。ひとつは、秀和による伊勢丹株大量買い付けで乗っ取り危機(1990年)にあった時に、メインバンクの三菱銀行、オンワード樫山、レナウン、東京スタイル(現TSIホールディングス)、三陽商会の大手アパレルに株を持たせて、買収阻止を成功させたこと。小柴氏は伊勢丹側の中心人物だった。この際に評価を下げて社長を追われたのが小菅國安氏。創業家の4人目の社長だった。その追放劇によってファミリー以外から初の社長に就任したのが小柴氏だった。「ファッションの伊勢丹」を標榜したのは、三代目社長小菅丹治氏ではあったが、伊勢丹が真のファッション百貨店としての評価を確立したのは、この小柴氏と次の社長である故武藤信一(のぶかず)氏によってだろう。秀和買収阻止、ファミリー経営に終止符、ファッションの伊勢丹の確立と激動の時代を生きた百貨店人の小柴氏の冥福を祈りたい。

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