LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は1月25日、2023年通期連結決算を発表した。売上高は861億5300万ユーロ(13兆8699億3516万円*、前年比9%増)、当期純利益が151億7400万ユーロ(2兆4428億9109万円*)と過去最高だった。また、2023年第4四半期単体での売上高は239億4800万ユーロ(3兆8554億3402万円*、前年比5%増)だった。
部門別の売上高では、最も成長率が高かったのは「セフォラ(Sephora)」や「DFS」を含むセレクティブ・リテーリング部門で178億8500万ユーロ(2兆8793億4013万円*)で、前年比20%増を記録した。その他は、ファッション&レザーグッズ部門が421億6900万ユーロ(6兆7888億6743万円*、前年比9%増)、パフューム&コスメティックス部門が82億7100万ユーロ(1兆3315億6400万円*、同7%増)、ウオッチ&ジュエリー部門が109億2000万ユーロ(1兆7580億3154万円*、同20%増)とほとんどの部門が堅調な成長を見せた一方、ワイン&スピリッツ部門のみ66億200万ユーロ(1兆628億6852万円*)で前年より7%減少という結果だった。
LVMHの会長兼CEOであるベルナール・アルノー(Bernard Arnault)は今回の業績に関して、「『ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)』メンズウェアのクリエイティブ・ディレクターに就任したファレル・ウィリアムスによる最初のファッションショーや、マリア・グラツィア・キウリとキム・ジョーンズがキュレーションした『クリスチャン・ディオール(Christian Dior)』の壮大なファッションショー、『ティファニー(Tiffany)』の米国・ニューヨーク本店のリニューアルオープン、そして全世界の『セフォラ』の記録的な成長に牽引されたものです」と話している。また、「私たちは非常に魅力的なブランドと機敏なチームに支えられ、自信を持って2024年を迎えます。情熱、インクルージョン、そして自分自身を超えるというコアバリューをLVMHグループと共有するパリ2024オリンピック・パラリンピックとのパートナーシップもある本年は、私たち全員にとって刺激的で例外的な年になることを約束します」と新年の展望も語った。
*1ユーロ=160円換算(1月28日時点)