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昨年ほどではないが大幅な増収増益を記録したLVMHの上半期

Aug 5, 2022.三浦彰Tokyo,JP
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東京ミッドタウンで開催中の「SEE LV」展

マルチラグジュアリーブランド企業のLVMHの2022年上半期(1月〜6月)の決算が発表になった。主要項目は以下の通り(1ユーロ=135円換算)。
・売上高:約4兆9584億円(前年比+28.1%、昨年は同+55.8%)
・営業利益:約1兆3671億円(同+33.4%、昨年は前年の約5倍)
・当期純利益:約8818億円(同+23.2%、昨年は前年の約10倍)

部門別では:
・ファッション&レザーグッズ:約2兆4483億円(同+30.8%)
主力の「ルイ・ヴィトン」に加え、「フェンディ」「セリーヌ」「ロエベ」「ロロ・ピアーナ」「マーク ジェイコブス」も大きな伸びを見せた。同社の最高財務責任者(CFO)のジャン=ジャック・ギヨニーは「ほとんどのブランドで上半期に3〜7%の値上げを行った。値上げによる顧客の拒絶反応は特にない。下半期にさらなる値上げの予定はない」とコメント。

「ブルガリ」「ティファニー」「タグホイヤー」などを擁するウォッチ&ジュエリー部門の売上高と前年比は:
・約6627億円(同+22.0%)
ワイン&スピリッツ部門は約4491億円(同+22.9%)
免税店のDFSや化粧品のセレクトショップ「セフォラ」などを運営するセレクティブ・リテール部門は、約8950億円(同+30.3%)だった。前述のギヨニーCFOは「ウクライナ問題、中国の再ロックダウン、サプライチェーンの混乱やインフレ、景気後退の懸念などの問題が山積しているが、そうした中で素晴らしいパフォーマンスを達成できたのは、多様なブランドを世界中で最適な展開ができたためだと思う。今後についても悲観していない」と述べている。

記者会見に登場したLVMHのベルナール・アルノー会長兼CEO(最高経営責任者)は「すばらしい結果を残せた。下期もラグジュアリー分野のリーダーとして確固たる自信を持って臨み、今のポジションをさらに強化する」と語っている。

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