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ファストリが主役ではなかった日 TOKYO BASEは騰落率首位 「SVT インデックス」は11,404ポイント|3月5日

NEWMar 5, 2026.高村 学Tokyo, JP
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日本国内のファッション&ビューティ関連97銘柄で構成される株価指数「SVT インデックス」は3月5日、前日から117.6ポイント上昇し、11,404.1ポイントで取引を終えた。前営業日にクラッシュ級の下落を記録した直後とあって市場には警戒感も残るなか、時価総額は39兆9144億円となり、前日から約1200億円増加した。ただし、前日に約1兆7000億円以上が失われたことを考えると、回復はまだ限定的で、市場は落ち着きを取り戻したというよりも一時的な反発局面にとどまった印象が強い。

2026年3月5日
SVT インデックス:11,404.1ポイント(前日比+1.04%)

この日の最大の特徴は、「SVT インデックス」を通常左右するファーストリテイリングが主役ではなかったことだ。同社株は0.06%高とわずかな上昇にとどまり、指数寄与度はプラス3.44ポイント。指数のウェイトは55%を超えるものの、この日は指数への影響は限定的だった。「SVT インデックス」の上昇局面ではファーストリテイリングが圧倒的な存在感を示すことが多いが、この日は寄与度で首位ではなく、指数の主導権は別の銘柄に移っていた。

「SVT インデックス」をもっとも押し上げたのは三越伊勢丹ホールディングスで、株価は2.42%上昇し、指数寄与度はプラス7.44ポイントだった。前日に大きく売られていた百貨店株に買い戻しが入り、J.フロントリテイリング(1.97%高、寄与度+3.61ポイント)、髙島屋(1.59%高、寄与度+2.51ポイント)なども揃って上昇した。訪日客需要や国内消費の回復期待を背景に、百貨店セクターが指数の反発を支える形となった。

ウォッチ関連銘柄も強い動きを見せた。セイコーグループは4.08%高となり、寄与度はプラス6.18ポイントと指数を大きく押し上げた。シチズン時計も3.54%高でプラス4.28ポイントと続伸し、ウォッチセクター全体が指数上昇の重要な柱となった。高付加価値のブランド商品を扱う企業群に資金が向かったことは、この日の市場の特徴を象徴している。

ビューティ関連銘柄も底堅い動きだった。資生堂は1.13%高で寄与度プラス3.76ポイント、MTGは5.11%高でプラス3.48ポイントと指数を押し上げた。前日に反落していた美容関連株にも買いが入り、指数の下支えとなった。

個別銘柄ではTOKYO BASEの上昇が際立った。株価は前日比10.08%高となり、97銘柄の中で騰落率トップとなった。2月の既存店売上高が前年同月比20.7%増と大きく伸びたことが引き続き材料視され、前日も9.07%上昇している。さらにこの日は、新業態「キータイムズ(KEY TIMEZ)」を立ち上げ、今夏までに6店舗を出店する計画を発表。指数への寄与度自体は0.58ポイントと小さいものの、新規事業への期待感も重なり、株価は続伸となった。

一方で、「グローバル・メガブランド」セクターの動きは鈍い。ZOZOは2.55%安、アシックスは2.02%安と下落し、良品計画も小幅安となった。指数全体が反発したとはいえ、海外売上比率の高い企業には慎重な見方が残っていることがうかがえる。

「SVT インデックス」は反発したものの、その中身は通常とは異なる構図だった。指数の半分以上を占めるファーストリテイリングが主導したわけではなく、百貨店や時計、ビューティなど複数のセクターが積み重なることで指数を押し上げた。「SVT インデックス」にとっては珍しく、広い銘柄群が反発の役割を分担した一日と言える。

前日の急落を受け、市場にはまだ警戒感が残っている。ただ、今回の反発はファーストリテイリング単独の値動きに依存したものではなく、複数セクターが同時に指数を押し上げた点で意味がある。指数を構成する多くの銘柄が下げ止まりの兆しを見せたことで、市場は次の方向性を探りながら、慎重に地合いを立て直そうとしている段階にある。

 

※「SVT インデックス」97銘柄
ファーストリテイリング、良品計画、ZOZO、アシックス、yutori、human made、TOKYO BASE、キューブ、クラシコ、TENTIAL、ミズノ、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼビオホールディングス、三越伊勢丹ホールディングス、髙島屋、J.フロントリテイリング、エイチ・ツー・オー リテイリング、松屋、近鉄百貨店、丸井グループ、ユナイテッドアローズ、パルグループホールディングス、アンドエスティホールディングス、三陽商会、TSIホールディングス、オンワードホールディングス、ルックホールディングス、ワールド、三共生興、キング、コックス、ヤマトインターナショナル、ダイドーリミテッド、ワークマン、ハニーズホールディングス、しまむら、西松屋チェーン、インターメスティック、Japan Eyewear Holdings、ジンズホールディングス、ヨンドシーホールディングス、フェスタリアホールディングス、プリモグローバルホールディングス、ベリテ、カシオ計算機、セイコーグループ、シチズン時計、クロスプラス、マツオカコーポレーション、ドウシシャ、ダブルエー、ジェイドグループ、エービーシー・マート、チヨダ、ジーフット、AOKIホールディングス、はるやまホールディングス、青山商事、コナカ、ムーンバット、川辺、山喜、サックスバー ホールディングス、東京ソワール、ワコールホールディングス、MRKホールディングス、アツギ、シャルレ、タビオ、ヤギ、タキヒヨー、GSIクレオス、島精機製作所、セーレン、資生堂、コーセーホールディングス、ポーラ・オルビスホールディングス、アイスタイル、MTG、ヤーマン、I-ne、ハウスオブローゼ、シーボン、アクシージア、プレミアアンチエイジング、ハーバー研究所、粧美堂、日本精化、長谷川香料、日本色材工業研究所、田谷、エム・エイチ・グループ、コタ、ビューティ ガレージ、アジュバンホールディングス、ミルボン

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