
日本国内のファッション&ビューティ関連97銘柄で構成される株価指数「SVT インデックス」は2月28日、大きく下落し、11,874.9ポイントで取引を終えた。前日から147.0ポイント安、下落率は1.22%。前日の大幅高から一転、97銘柄の時価総額合計は41兆8751億円へと縮小した。
2026年3月2日
SVT インデックス:11,874.9ポイント(前日比-1.22%)
下落を決定づけたのは、指数内で過半を占めるファーストリテイリングだ。同社の株価は1.85%安となり、指数を約100ポイント押し下げた。SVT インデックスは構造上、同社の値動きが指数全体を大きく左右する。前日は上昇の主役だったが、この日はその反動もあり、下押し要因となった。
ただし、下落は一社だけの問題ではない。百貨店やアパレル、ビューティ関連にも売りが広がった。三越伊勢丹ホールディングス、髙島屋、J.フロントリテイリングといった百貨店株は軟調。ワークマンやしまむらも下落し、消費関連全体に慎重な空気が広がった。資生堂やMTGなどビューティ銘柄も反落し、前日の勢いは続かなかった。
背景にあるのは、中東情勢の急激な緊迫化だ。週末、米国とイスラエルによる軍事行動でイランの最高指導者ハメネイ師が殺害され、イラン側は強く反発し、ホルムズ海峡の封鎖に言及するなど、緊張は一気に高まっている。米国のトランプ大統領は強硬な姿勢を示しており、事態が長引く可能性も意識されている。軍事的な応酬が拡大すれば、原油だけでなく為替や国際物流にも波及しかねない。市場はこうした「広がり」を警戒している。
もっとも、今回の指数下落は構造的な要因も大きい。ファーストリテイリング一社で指数の半分以上を占めるため、同社が数%動くだけで指数は大きく振れる。全面的な崩れというよりは、主力株の動きが色濃く反映された結果とも言える。また、前日は主力株の揃い踏みで1.63%上昇したばかりで、その反動も無視できない。急伸後の利益確定売りに、外部環境の緊迫が重なり、結果として指数は押し戻された形だ。
「SVT インデックス」は97銘柄の時価総額を合算し、ディバイザーで除して算出する独自指数。今回の下落は、ファッション&ビューティ業界が外部環境の変化にいかに敏感かを示した。今後、緊張が短期で収束すれば、売りは一巡しやすい。一方で長期化すれば、コスト増や消費鈍化への警戒が続く。きょうの1.22%安は、中東での出来事が、日本のファッション市場にも無縁ではないことを映し出している。
※「SVT インデックス」97銘柄
ファーストリテイリング、良品計画、ZOZO、アシックス、yutori、human made、TOKYO BASE、キューブ、クラシコ、TENTIAL、ミズノ、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼビオホールディングス、三越伊勢丹ホールディングス、髙島屋、J.フロントリテイリング、エイチ・ツー・オー リテイリング、松屋、近鉄百貨店、丸井グループ、ユナイテッドアローズ、パルグループホールディングス、アンドエスティホールディングス、三陽商会、TSIホールディングス、オンワードホールディングス、ルックホールディングス、ワールド、三共生興、キング、コックス、ヤマトインターナショナル、ダイドーリミテッド、ワークマン、ハニーズホールディングス、しまむら、西松屋チェーン、インターメスティック、Japan Eyewear Holdings、ジンズホールディングス、ヨンドシーホールディングス、フェスタリアホールディングス、プリモグローバルホールディングス、ベリテ、カシオ計算機、セイコーグループ、シチズン時計、クロスプラス、マツオカコーポレーション、ドウシシャ、ダブルエー、ジェイドグループ、エービーシー・マート、チヨダ、ジーフット、AOKIホールディングス、はるやまホールディングス、青山商事、コナカ、ムーンバット、川辺、山喜、サックスバー ホールディングス、東京ソワール、ワコールホールディングス、MRKホールディングス、アツギ、シャルレ、タビオ、ヤギ、タキヒヨー、GSIクレオス、島精機製作所、セーレン、資生堂、コーセーホールディングス、ポーラ・オルビスホールディングス、アイスタイル、MTG、ヤーマン、I-ne、ハウスオブローゼ、シーボン、アクシージア、プレミアアンチエイジング、ハーバー研究所、粧美堂、日本精化、長谷川香料、日本色材工業研究所、田谷、エム・エイチ・グループ、コタ、ビューティ ガレージ、アジュバンホールディングス、ミルボン








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