
エルメス・インターナショナルの株価が2日間で10%超下落する異例の展開となった。欧米を中心としたファッション&ビューティ関連33銘柄で構成する「SVT グローバル」は3月20日、構成銘柄の騰落率合計がマイナス38.60%となり大幅に下落し、前日のマイナス47.86%に続く下げとなった。
エルメスは19日に5.81%安、20日も4.94%安と続落し、2日間の下落率は合計で10.75%に達した。この日は33銘柄の中で最大の下落率となり、売りの中心となった。エルメスは高い成長性と収益性を背景に「SVT グローバル」でもっとも評価されてきた銘柄のひとつだが、中東情勢の緊迫化を背景に世界経済の先行き不透明感が強まるなか、投資家のリスク回避姿勢が一段と強まっていることを象徴する動きと言える。
欧州ラグジュアリーも前日に続いて売りが広がった。プラダは3.05%安、ブルネロ クチネリは2.48%安と下落し、LVMHも0.50%安と続落した。一方でケリングは0.67%高、モンクレールは0.70%高と一部には反発も見られ、セクター内での選別が進んでいることがうかがえる。
この日は米国ブランドにも売りが波及した。デッカーズ・アウトドアは4.27%安、ラルフ ローレンは3.04%安、カプリ・ホールディングスは2.43%安と下落し、前日の反発の流れは続かなかった。スポーツやアパレルといった幅広いセクターでも下落は広がり、消費関連株全体に慎重な見方が広がっている。
一方で、エルメネジルド・ゼニア・グループは4.65%高と大きく上昇し、バーバリーグループは0.90%高、フェラガモ・グループは0.32%高とプラスを確保した。「ビューティ」セクターでもロレアルとユニリーバが上昇しており、全面安ではなく一部銘柄に資金が向かう動きも見られる。
3月20日の「SVT グローバル」は、エルメスの急落に象徴されるように、これまで市場を支えてきた主力銘柄に売りが集中する一方で、一部銘柄には資金が流入した。全面安から選別相場への移行が進むなか、ファッション&ビューティ関連株は当面、神経質な値動きが続きそうだ。
※「SVTグローバル」は原則として本国のプライマリー上場市場の株価を採用
※本データは現地通貨建て株価ベースで算出しており、為替変動の影響は考慮していない
※「SVT インデックス」グローバル版採用33銘柄
LVMH、エルメスインターナショナル、ケリング、プラダ、バーバリーグループ、フェラガモグループ、ブルネロ クチネリ、モンクレール、リシュモン、スウォッチグループ、ファーストリテイリング、インディテックス、ヘネス・アンド・マウリッツ、ヒューゴボス、エルメネジルド・ゼニア・グループ、ラフルローレン、タペストリー、PVHコーポレーション、カプリホールディングス、VFコーポレーション、カナダグースホールディングス、デッカーズ・アウトドア・コーポレーション、リーバイ・ストラウス&カンパニー、ナイキ、アディダス、アシックス、ルルレモン・アスレティカ、アンダーアーマー、コロンビア・スポーツウェア、オールバーズ、オンホールディングス、ロレアル、ユニリーバ









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