
欧米を中心としたファッション&ビューティ関連33銘柄で構成する「SVT グローバル」は2月20日、構成銘柄の株価騰落率合計が75.36%と大幅な上昇を記録した。全33銘柄のうち下落はわずか5銘柄にとどまり、前日の調整ムードから一転、幅広い銘柄に買いが広がる全面高の展開となった。
この日、もっとも株価が上昇したのはモンクレールだ。株価は前日比13.41%高と急騰した。背景にあるのは、19日に発表した2025年12月期の通期決算だ。売上収益は前年比0.8%増の31億3212万ユーロ(約5700億円*、固定為替レートでは同3%増)、最終利益は同2.0%減の6億2667万ユーロ(約1140億円*)と、堅調な内容だった。
主力ブランド「モンクレール(Moncler)」の売上高は前年比0.5%増の27億2093万ユーロ(約4950億円)と底堅く推移。昨年はブランドの新たなステートメントを打ち出し、ハリウッドの名優、アル・パチーノ(Al Pacino)とロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)が共演するキャンペーンを展開。世界的な話題を呼び、販売数は記録を更新した。さらに、イタリアで開催中のミラノ・コルティナ冬季オリンピック開会式でブラジル代表の公式ユニフォームを手掛けるなど、ブランド力の高さを印象づけている。決算内容に加え、こうした積極的なブランド戦略が評価され、株価急伸につながったとみられる。
ラグジュアリー大手も総じて堅調だった。LVMHは4.37%高、ケリングは0.91%高、エルメス・インターナショナルは3.58%高と、主力3社が揃って上昇。さらにプラダ(+2.83%)、バーバリーグループ(+3.75%)、フェラガモグループ(+4.19%)も買われ、ラグジュアリー株全体が力強さを見せた。
一方、「スポーツ&アクティブ」セクターではナイキが0.32%安と小幅に下落したものの、アディダスやアシックス、ルルレモン、アンダーアーマーは上昇。セクター全体としては底堅さを維持した。
対照的に、「グローバルアパレル」セクターではファーストリテイリングが1.06%安、「ザラ(ZARA)」を展開するインディテックスが0.45%安、ヘネス・アンド・マウリッツが0.84%安と揃って下落。この日は値頃感やブランド力を背景にラグジュアリー株へ資金が集中する構図が鮮明となった。
決算をきっかけにモンクレールが急騰し、ラグジュアリー全体も活況となり、「SVT グローバル」は再び上昇トレンドへの回帰を印象づけた。
*1ユーロ=182円換算(2月21日時点)
※「SVTグローバル」は原則として本国のプライマリー上場市場の株価を採用
※本データは現地通貨建て株価ベースで算出しており、為替変動の影響は考慮していない
※「SVT インデックス」グローバル版採用33銘柄
LVMH、エルメスインターナショナル、ケリング、プラダ、バーバリーグループ、フェラガモグループ、ブルネロ クチネリ、モンクレール、リシュモン、スウォッチグループ、ファーストリテイリング、インディテックス、ヘネス・アンド・マウリッツ、ヒューゴボス、エルメネジルド・ゼニア・グループ、ラフルローレン、タペストリー、PVHコーポレーション、カプリホールディングス、VFコーポレーション、カナダグースホールディングス、デッカーズ・アウトドア・コーポレーション、リーバイ・ストラウス&カンパニー、ナイキ、アディダス、アシックス、ルルレモン・アスレティカ、アンダーアーマー、コロンビア・スポーツウェア、オールバーズ、オンホールディングス、ロレアル、ユニリーバ











![[[name]]](/assets/img/common/sp.png)