誰が「ミケーレ・グッチ」を殺したのか?
Nov 25, 2022.Tokyo, JP
VIEW4707
・2024年1〜6月:40億8500万ユーロ(約6821億円=決算当時のレート167円で換算、前年同期比18%減)
・2023年1〜6月:51億2800万ユーロ(約8050億円=決算当時のレート157円で換算、前年同期比0.9%減)
・2022年1〜6月:51億7300万ユーロ(約7087億円=決算当時のレート137円で換算、前年同期比15%増)
・2021年1〜6月:44億7930万ユーロ(約5823億円=決算当時のレート130円で換算、前年同期比50%増)
・2020年1〜6月:30億7200万ユーロ(約3809億円=決算当時のレート124円で換算、前年同期比34%減)
2020年はコロナ禍の影響で各国でロックダウンとなり、ケリング全体でも30%の減収だった。その後、「グッチ」は回復基調にあったが、今度は中国市場の減退という大きなインパクトの影響で、サバト・デ・サルノが就任して以降、「グッチ」が本来の売上高を回復するまでには至らなかった。デザイナーひとりにその屋台骨のすべての責任を負わせるのは酷だが、デ・サルノがクリエイティブ・ディレクターに就任した際にCEOだったマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)も2023年9月23日にすでに「グッチ」を去っている。
今後、旗艦ブランドの立て直しは誰に託されるのか。後任は後日発表するとしているが、「セリーヌ(CELINE)」を退任したエディ・スリマン(Hedi Slimane)や「ディオール(Dior)」を退任したキム・ジョーンズ(Kim Jones)などの名前がすでに取り沙汰されている。