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Japan|三陽商会はどうすれば死地から生還できるか

Nov 2, 2019.久米川一郎Tokyo, JP
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 三陽商会の岩田功社長が4期連続赤字の責任をとって退任した。就任は2017年1月1日だから3年間の任期。取締役の任期は普通2年だからある意味では任期半ばという言い方もできる。理由は明らかだ。しかし、「バーバリー(Burberry)」が2015年6月に契約切れで取り扱いがなくなった後のある程度の困難は予想されていたはずである。一向に成果が上がらず、眠られぬ夜が続き、会社では膠着して結論が出ない会議。たぶん精神的にも肉体的にも岩田社長は限界だったのではないだろうか。ここで中山雅之信社長はどんな策を打ち出せるのだろうか。

 簡単に言って、さらに縮小均衡策が続いて行くのだろう。早期退職を募集して人員を削減する、これが利益が出るまで続けられる。もうこれは企業の本来あるべき姿とはかけ離れていると言わざるを得ない。どんどん有能な人材も離れていくばかりであろう。なんとかしなければ、野垂れ死にしかねない。ワールドの大成功例もあり、外部からの社長招聘というのもあるとは思うが、意外にプライドの高い会社である三陽商会であるから難しそうだ。

 救いはどこから現れるのだろう。一時、三陽商会はフランドルとの一部の業務での協業を推進するということになっていたが、これも2015年問題で混乱が続く中で、立ち消えになってしまった。フランドルはフランドルで厳しい商況の中でもがいていたのであろう。合併や併合といっても、三陽併合にそれなりのメリットがなければ難しい。

 先日600店閉店を打ち出したオンワードホールディングス、TSIホールディングス、ワールドなどの同業他社は、もうこれ以上店舗もブランドも要らないはずだ。

 もし、三陽商会のモノ作りのノウハウと日本市場、特に百貨店というどうにも奇怪な市場に興味があるとしたら、これはもう中国のアパレルメーカーしかないと思えて来る。これは価格次第ということになるがレナウンやバロックジャパンリミテッドや、マークスタイラーのように中国企業に助け船を出してもらうのが最善の道のような気がする。それも無限な縮小均衡を続けて疲弊する前にである。もうメンツは捨てるべきであろう。

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