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なぜ「オメガ」と「スウォッチ」のコラボは大ヒット確実なのか?

Mar 30, 2022.三浦彰Tokyo, JP
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スウォッチグループは同グループの腕時計ブランド「オメガ(OMEGA)」と「スウォッチ(SWATCH)」のコラボレーションモデル「バイオセラミック ムーンスウォッチ」の11モデルを3月26日に澁谷、原宿、大阪のスウォッチストアで発売する予定だったが、転売屋を始めとした購入者が殺到して、近隣警察からの指導により、安全確保のために販売を延期したのは、すでにこのSEVENTIE TWOでも紹介した(発売日や販売方法は確定次第告知)。大ヒット確実だが、その理由を探ってみた。

コラボ流行りの最近だが、この「オメガ/スピードマスター/ムーンウォッチ」と「スウォッチ/クロノグラフ」のコラボというのは、なかなか考え抜かれたコラボだ。言ってみれば「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「シュプリーム(SUPREME)」のコラボ(2017年)の大ヒットを連想させるのだ。ラグジュアリーブランド×ストリートブランドは、今やファッションの世界では当たり前になっているのだが、これを時計分野でしかも同じグループ内のブランドでやってのけたことを評価したい。「ルイ・ヴィトン」と「シュプリーム」に匹敵するコラボの殿堂入り確実なのではないだろうか。

1.まず同じグループ内のブランドのコラボというのは、なかなかありそうでない。言ってみればかなり厚かましいのであるが、低価格帯の「スウォッチ」と高価格帯の「オメガ」のコラボだから可能になったと言ってもいい。さらに「オメガ」ファンにも、「スウォッチ」ファンにも受け入れられ工夫がなされているのだ。

2.基本的なデザインは「オメガ スピードマスター/ムーンウォッチ」に拠っている。ケース径は42mm、タキメーター目盛りの「ドットオーバー90」などの通好みの要素など見所は満載だ。ケースの素材が環境に配慮した「スウォッチ」のバイオセラミック仕様というのが当世のSDGsにぴったり。またムーブメントはクオーツ式で、電池で駆動する。ラグジュアリーウォッチの「オメガ」は本来機械式だから、これはファンにとっては、そのもの珍しさから垂涎の的なのかもしれない。防水機能は3気圧防水。ストラップは宇宙服の上からでも着けられるベルクロストラップでこれにも「オメガ」と「スウッチ」のロゴがプリントされている。

3.価格は11モデル(太陽系の9惑星に太陽と月を加えている)のすべてが3万3550円と手頃。特にスウォッチファンにとっては、やや背伸びしなければならない価格設定だが、まあ買ってしまうだろう。命名がムーン「ス」ウォッチになっていたり、スピードマスターとスウォッチの両ブランドのロゴが文字盤を始めリューズなどに刻印されているのでオメガファンも購買は必至。

スウォッチグループでは「クオーツ革命の時期に不振に陥っていたスイス時計産業を活性化するためにあらゆることを勇敢に試みた『スウォッチ』への敬意の表われが今回のコラボ。スイス時計産業を救ったスウォッチの業績をウィットに富んだ方法で称える試みだ。『スピードマスター』のムーンウォッチ・ファンにはまさに最適の入門用モデルだ」と語っている。

当然のことながら、スウォッチグループの他のブランドと「スウォッチ」とのコラボも今後考えられるから、時計ファンにはその実現が待ち遠しいだろう。

 

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