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TSIホールディングスがブランド再編で赤字脱却 デイトナの連結対象化で売上高は上方修正

NEWOct 14, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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撮影:セブツー

アパレル大手のTSIホールディングス(TSI HD)が10月14日に発表した2026年2月期の中間期決算は、売上高は661億6700万円(前年同期比12.0%減)と減収となったものの、営業利益は6億4000万円(前年同期は2億2100万円の赤字)、親会社株主に帰属する中間純利益は13億1300万円(同7億9100万円の赤字)と黒字転換を果たした。

TSI HDは今年2月、「ジル スチュアート(JILL STUART)」の事業を終了し、「ジル バイ ジル スチュアート(JILL by JILL STUART)」に一本化したほか、「ハーシェル サプライ(Herschel Supply Co.)」「ファクト(FUCT)」の2ブランドは閉鎖、さらに「ローズバッド(ROSE BUD)」の事業はビーズインターナショナルに譲渡している。これにより、売上構成が大幅に変化したことが減収の一因となった。

加えて、中間期には7月以降のインバウンド需要の伸び悩みや、主力ブランドでの新規顧客獲得の難航、自社ECサイト「mix.tokyo」のリニューアルに伴う顧客基盤移行の遅れも影響し、前年同期比で売上が減少した。しかし、利益面では赤字から黒字に転換。ブランド整理と収益性重視の経営判断が着実に成果を出した形となった。

一方、TSI HDは同日、2026年2月期通期業績予想の修正も発表した。売上高は従来予想の1530億円から1690億円(前年比7.9%増)に引き上げられた。営業利益は57億円、親会社株主に帰属する当期純利益は42億円と従来予想のまま維持されている。TSI HDは「フリークス ストア(FREAK’S STORE)」などを運営するデイトナ・インターナショナルを買収しており、連結対象となる。

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