
撮影:セブツー
美容室チェーン「タヤ(TAYA)」を展開する田谷は10月31日、2026年3月期の中間期決算を発表した。売上高は前年同期比5.0%減の25億4400万円となり、依然として減収傾向が続く一方で、営業損益は2700万円の赤字(前年同期は9100万円の赤字)と、赤字幅を大幅に縮小した。中間純損失も5300万円の赤字(同1億700万円の赤字)と改善している。
業績改善の背景には、不採算店舗の整理や経費削減がある。田谷は上期に、神奈川県内の青葉台東急スクエア店とみなとみらい東急スクエア店の2店舗を閉鎖。これに伴い、店舗閉鎖および収益性が悪化した店舗の減損損失として約1500万円を計上した。9月末時点での店舗数は61店舗となり、縮小均衡による経営効率化を進めている。
美容業界では、人手不足や光熱費・材料費の上昇が続いており、特に都市型サロンでは賃料や人件費の高騰が経営を圧迫している。田谷も例外ではなく、採算性の改善に向けた施策を進めている。
2026年3月期の通期業績予想は、売上高が前期比4.9%減の51億8000万円、営業利益は約16倍となる5000万円、最終利益は2000万円(前期は6200万円の赤字)を見込む。大幅な黒字転換までは至らないものの、構造改革の成果が徐々に表れている格好だ。






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