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クレア・ワイト・ケラーが全品監修 2,490円の傑作で「ユニクロ」が挑む「サングラスの日常化」

NEWJun 2, 2026.高村 学Tokyo, JP
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撮影:SEVENTIE TWO

「ユニクロ(UNIQLO)」が、今春からサングラスの販売を大きく伸ばしている。2015年春夏から継続販売してきたカテゴリーだが、本格的な成長カテゴリーとして育成に乗り出したことが奏功している。売上拡大の背景にあるのは、英国人デザイナーのクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)によるデザイン刷新と、フリースやヒートテック、エアリズムと同じようにサングラスの「機能を日常化」する取り組みの浸透だ。

猛暑の常態化や紫外線への意識向上を背景に、サングラスはファッションアイテムだけではなく、「目を守るため」のアイテムへと役割を広げつつある。近年は日傘やUVカットウエアが広く普及しており、紫外線対策そのものが日常の習慣となりつつある。こうした中、ヒートテックが冬の定番となり、エアリズムが夏の定番となったように、「ユニクロ」はサングラスを新たな生活習慣として定着させることを目指してきた。

「ユニクロ」は2026年2月発売モデルから、英国人デザイナーの クレア・ワイト・ケラーが全サングラスを監修。ラインアップを刷新し、「スタンダード」「アクティブ」「ナロー」「ワイド」の4カテゴリー、全16型・21種類を展開している。顔立ちや用途に応じて選びやすい構成とし、長時間着用しても疲れにくい設計を追求している。価格は2,490円と低価格に設定しながら、全モデルにUV99%カット機能を搭載。ブルーライトも約25%軽減するなど、秀逸なデザイン性と機能性を両立した。6月1日には人気モデル「サングラス・ウェリントン」に新色が加わった。

店頭での見せ方も改善している。これまでビニール包装だった商品パッケージも箱仕様へ変更し、サングラスはレジ周辺など目に留まりやすい場所に配置することで、来店客が服を試着する流れでサングラスも試せる導線を作った。デザインだけでなく、商品選びのしやすさも高めている。ファッションアイテムとしてコーディネートの一部として提案できることは、眼鏡専門店にはない「ユニクロ」ならではの特徴だ。

「ユニクロ」が着目するのは、日本市場における高い成長余地だ。欧米ではサングラスは紫外線から目を守る生活必需品として定着しているが、日本では着用率は依然として低い。しかし、近年は猛暑や紫外線対策への関心の高まりを背景に、着用者が増加しているという。「ユニクロ」のPRチームの担当者は、「日本は世界と比べてサングラスの着用率がまだ低く、成長の余地が大きい市場です。気温上昇とともに着用者が増えていることを、売り上げの面でも実感しています」と話す。

「ユニクロ」はサングラスを単なるファッションアイテムとしてではなく、アイケアの入り口としても捉えている。紫外線は肌だけでなく目にも影響を与えることが知られており、白内障リスクとの関連も指摘されている。そうした中で、サングラスを日常的に着用する文化を広げることは、生活者の健康意識向上にもつながると考えている。

「ヒートテックやエアリズムのように、毎日かけてもいい文化をつくれたらと思っています。サングラスはファッションだけでなく、眩しさや紫外線から目を守るために大切なアイテムです」と担当者は語る。社内では「出社したらクリアタイプのサングラスをかけることで仕事モードに切り替わる」という声もあるという。

また、サングラスは国内だけでなく、グローバルでも成長余地の大きいカテゴリーだ。同社が展開する26の国と地域では、市場ごとのニーズに合わせて商品構成を変えている。欧州では色付きレンズが中心だが、日本ではクリアレンズやブルー系レンズの需要が高い。さらに、欧米とアジアで鼻当てやフレーム設計を変えるなど、骨格差を考慮した仕様を採用。鼻の高さや顔の輪郭、目の角度などの違いに対応し、快適なフィット感を追求している。

競合が多い市場の中で、「ユニクロ」は「服と一緒に選べるサングラス」という独自の立ち位置を築こうとしている。紫外線対策やアイケアへの関心が高まる中、サングラスを日常着の一部として浸透させる挑戦は、ヒートテックやエアリズムに続く新たな定番づくりとして注目されそうだ。「ユニクロ」が掲げる「サングラスの日常化」は、単なる商品戦略を超え、新たな生活文化の提案として広がりを見せそうだ。

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