
アイウェアブランド「ゾフ(Zoff)」を展開するインターメスティックは2月13日、2025年12月期の通期連結決算を発表した。売上高は501億5100万円(前年比11.8%増)、営業利益は59億9000万円(同19.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は41億1900万円(同17.2%増)と二桁の増収増益を達成。収益力の向上が鮮明となった。
今期の成長戦略で大きな転機となったのは2点だ。1つ目は、大型M&Aによる事業規模の拡大である。2025年10月、眼鏡販売チェーン「メガネスーパー」を中核とするHorus HDおよびHorusの全株式を取得し、両社を通じてビジョナリーホールディングスを完全子会社化した。これにより2026年12月期の売上高は858億円(前年比71.1%増)を見込むなど、規模は一気に拡大する見通しだ。営業利益は75億200万円(同25.2%増)、純利益は47億5200万円(同15.4%増)を予想しており、M&Aが来期成長の原動力となる。店舗網の拡充に加え、仕入れや物流の効率化、データ活用の高度化など、スケールメリットの追求が次の収益ステージを形づくる。単なる足し算ではなく、統合効果をいかに最大化できるかが焦点となる。
2つ目は、2025年7月に発表された目黒蓮のグローバルブランドアンバサダー起用だ。これは単なる広告施策ではなく、ブランドの方向性を明確に示す戦略的な一手と位置づけられる。知的でクリーンな印象を持つ目黒蓮のビジュアルは、メガネをファッションアイテムとして提案する「ゾフ」の姿勢と親和性が高い。「メガネが主役の時代をつくる」という同社のミッションを視覚的に体現する存在といえる。
さらに「ゾフ」は、香港やシンガポールで計20店舗を展開しており、海外市場でのブランド浸透も重要テーマだ。アジア圏でも知名度の高い目黒蓮の起用は、国内外を横断した発信を可能にする。グローバルアンバサダーという肩書きは、海外展開を加速する象徴的な意味合いも持つ。
足元の業績改善、大型M&Aによる規模拡大、そしてブランド価値の引き上げ。インターメスティックは量と質の両面から成長を進めている。価格競争にとどまらず、カルチャー性をまとったグローバルブランドへ、2つの戦略が重なり合い、同社は次の成長ステージへ踏み出している。





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