「編集者ブランドに成功なし」のジンクスをマッシュの「アウール」は打ち破れるのか?
Oct 19, 2021.Tokyo, JP
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しかし、今回コラボする桂由美は言ってみればファッションの世界で最も旧態然としたブライダルマーケットで長年にわたって生き残ってきたデザイナーであり、コテコテのエレガンス派と言ってもいい存在なのである。乃木坂に突如現れる白亜の殿堂である桂由美ブライダルハウスは訪日外国人が必ず「あれは何だ?」と尋ねるちょっとした名所になっている。桂由美自身もトレードマークになったターバン姿が有名だ。ある意味では、ブライダルの世界では、いやファッションの世界では最も有名な人物の一人ではある。1932年4月24日生まれだから、来週には91歳である。この90歳の大御所桂由美にまさに教えを乞うがごとく、「セルフォード」が目指していた本来の「パーティーシーンでのエレガントなモード服」のために今回コラボしたのだという。
さすがにこのファッション界の伏魔殿とも呼ぶべき「エレガンスゾーン」では、近藤社長の「新感覚」も通用しなかったということだろうか。今回のコラボがどんな結果になるのか楽しみである。すでに今秋物でのコラボも決定しているというから、よほど惚れ込んだようだ。
それにしても「新感覚」が売り物だけに、近藤社長のデザイナー選びはなかなか独特である。チダコウイチ、故オオスミタケシ、そして今回のユミカツラ。マッシュスタイルラボのブランド名には有名サッカー選手の名前が潜んでいるのは有名な話だが、近藤社長が選ぶ日本人デザイナーはカタカナ名が似合うデザイナーなのか?