オンワードHDがウィゴーと資本業務提携

オンワードホールディングス（以下オンワードHD）が、ウィゴーとの資本業務提携を締結した。開始日は５月31日で、出資額は非公開。オンワードHDは第三者割当投資を引き受け、ウィゴーの株を20.27%保有する。

ウィゴーは、10代から20代のZ世代をターゲットに定めるアパレルブランド「ウィゴー（WEGO）」を運営し、現在全国で168店舗を展開している。

オンワードHDは、Z世代から絶大な支持と知名度を得ているウィゴーのマーケティングの基盤を利用することで、新たな顧客層を獲得することを見据えている。逆にウィゴーは、オンワードHDの商品生産環境やECを中心としたデジタルプラットフォームを更なる事業発展に活用する。

オンワードHDは４月に発表した決算報告で、2023年２月期の連結経常利益が前期の約10倍となる53.1億円に急拡大し、2024年２月期も前期比18.4%増となる見通しを示した。黒字化の主な理由としては、コロナ禍の終息が見えたことにより、「23区」や「自由区」など基幹ブランドの実店舗への来客数が増加したこと、D2Cブランドの「アンフィーロ（UNFILO）」のジョグパンツが４カ月で１万本を売り上げるヒットを記録したこと、EC戦略の好調などを挙げている。

今回の業務提携が、オンワードHDにとっての更なる追い風となるか注目したい。