「カルバン・クライン」がパリ・NYに続いて世界3番目の旗艦店を原宿に
Jul 25, 2025.Tokyo, JP
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一方でアジア太平洋地域は卸売部門の落ち込みが響き、前年同期比1%減の3億3520万ドル(約492億円)にとどまった。特に中国市場では厳しい消費環境が続くものの、大幅な減収は免れた格好で、健闘といえる。
今回の決算で際立ったのは、ブランド価値を活かしたマーケティングの成果だ。「トミー・ヒルフィガー」はポップカルチャーや映画との連動で若年層へのリーチを拡大し、「カルバン・クライン」は定番アイテムの強さを旗艦店戦略でさらに補強している。特に旗艦店の拡大は、体験型の購買スタイルを求める消費者トレンドとも合致。原宿やソーホーといったトレンド発信地での出店は、ブランド認知の強化とグローバル市場の成長に直結するとみられる。
世界的に消費環境が不透明ななか、旗艦店を軸にしたブランド強化とセレブリティを活用したマーケティングが、今後の成長ドライバーとなるか注目される。
*1ドル=147円換算(8月26日時点)