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「ストライプデパートメント」が今期12億円の赤字 ストライプインターの上場にも影響必至

Aug 16, 2019.高村 学Tokyo, JP
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「ストライプデパートメント」公式サイト

ECサイト「ストライプデパートメント(STRIPE DEPARTMENT)」を運営する株式会社ストライプデパートメントの赤字が拡大している。同社は、株式会社ストライプインターナショナル(以下、ストライプ)とソフトバンク株式会社がそれぞれ79%、21%を出資して立ち上げた合弁会社で、地方在住者やワーキングマザーをターゲットに“大人のためのECデパートメント”をコンセプトとした「ストライプデパートメント」を主軸事業としている。

2018年2月15日にサービスを開始して以来、2019年2月時点でブランド数は800以上にまで増え、「マルニ(MARNI)」や「3.1 Phillip Lim(3.1 フィリップ・リム」、「レッド ヴァレンティノ(RED VALENTINO)」、「MSGM」といったハイブランドも取り扱っている。しかし、2018年1月期の決算では約3億2830万円の赤字を計上し、2019年1月期の決算では12億円以上の赤字を計上している。ストライプは昨年、中国事業が赤字であることと「ストライプデパートメント」が立ち上げ直後で不安定なことを理由に株式上場を再延期している。そのストライプデパートメントが創業3年で累計15億円以上の赤字となり、上場に向けた再計画に影響が出ることは必至だろう。

赤字決算直後の2019年2月には、「WWDジャパン」及び「WWDビューティ」元編集長の都築千佳氏をクリエイティブディレクター兼編集長として起用し編集力を強化していく方針を示したが、EC事業の立て直しに編集力が必要なのかは疑問である。ストライプは過去にもEC事業に「レオン(LEON)」の元編集長の西園寺薫氏を起用したことがある。2015年6月にECサイト「プレミアムジャパン オンラインショップ」を運営する株式会社プレミアムジャパンを立ち上げ、西園寺氏は共同代表COOに就任した。たが、うまくゆかずストライプは撤退、西園寺氏も翌年に退社している。よもや同じ轍を踏むことはあるまいと思いたい。

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