
アパレル大手のTSIホールディングス(TSI HD)は1月14日、2026年2月期の第3四半期決算を発表した。売上高は1166億1100万円(前年同期比0.5%増)、営業利益は37億300万円(同70.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は32億8400万円(同1960.1%増)と増収増益を確保。純利益は約20倍に拡大し、収益構造の改善が鮮明となった。
主力のアパレル関連事業は、ブランドごとに明暗が分かれたものの、売上高は1131億6200万円(同1.4%増)と堅調に推移した。「ニューバランスゴルフ(New Balance Golf)」や「ピンアパレル(PING APPAREL)」を軸とするゴルフ事業は、卸売チャネルが伸長。さらに、2025年9月から連結対象となったデイトナ・インターナショナルの「フリークス ストア(FREAK’S STORE)」では、アウターを中心とした冬物衣料が好調で、業績を押し上げた。
一方、海外事業は引き続き課題を抱える。米国市場には回復の兆しが見られるものの、消費者の価格感応度は依然として高く、厳しい事業環境が続いている。海外売上高は前年同期比29.0%減の21億2000万円と低迷した。
販売チャネル別では、構造変化がより鮮明だ。第3四半期単体のEコマース売上高は前年同期比66.8%増の141億1000万円と高成長を記録。駅ビルやファッションビルも同24.5%増の245億6000万円と伸長した。一方、百貨店は同10.4%減の43億4000万円にとどまり、売上高構成比は8.6%まで低下。前々期の13.0%から1桁台へと落ち込み、百貨店依存からの転換が進んでいる。
TSI HDは、2026年2月期の通期連結業績予想として、売上高1690億円(前期比7.9%増)、営業利益57億円(同248.4%増)を見込む。一方で、親会社株主に帰属する当期純利益は42億円(同72.4%減)と減益予想を据え置いており、利益成長の質と持続性が今後の評価軸となりそうだ。










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