
フォトグラファーの新田桂一がブランドキュレーターを務めるプロジェクト型ブランド「ノスタルヴィア(NOSTALVIA)」が、「大阪の街」をテーマにした2025年秋冬コレクションの販売をスタートした。初の「大阪編」に合わせて、新田桂一自身が撮影したデジタル写真集も公開され、ブランドの世界観を象徴するビジュアルとして注目を集めている。
「ノスタルヴィア」は、都市ごとに異なるカルチャーをファッションへと翻訳する取り組みを特徴とするブランドだ。広告や雑誌で数多くの著名人を撮影してきた新田桂一は、近年はファッションと都市文化を結びつける作品制作に力を入れており、今回のデジタル写真集もその流れのひとつになっている。
撮影の舞台となったのは、大阪・新世界。昭和の面影を色濃く残しながら、独自のストリートカルチャーが息づく同エリアで、新田桂一は早朝から夜まで撮影を敢行したという。新田桂一は「新世界という街に昭和のノスタルジーとディープな大阪カルチャーを強く感じました。ブランドのコンセプトがノスタルジーを現代にアップデートして新しいカルチャーを生み出すことであり、東京とは異なる強烈なノスタルジーを感じました」と話し、ブランド名が掲げる「ノスタルジーの再解釈」を象徴する場所だったと語る。
写真集の大きな特徴は、地元・大阪の人物40名をキャスティングした点だ。プロのモデルではなく、街で働く人々や学生、飲食店のオーナーなど、リアルな関西人を起用することで、大阪らしさをより濃密に表現した。キャスティングはインスタグラムでの一般応募や、飲食店経営者の紹介、新田の友人ネットワークなど、多様な出会いから実現したものだという。
新田は「今回協力してくれた40人が良き友人となり、撮影後もブランドアンバサダーとして洋服を着てSNSにあげてくれるなど、大阪での大きな人と人とのつながりができたエキサイティングな撮影でした」と振り返り、人間味あふれる撮影現場の熱量がコレクションにも反映されていることを強調した。
2025年秋冬コレクションでは、大阪の光景やカルチャーから着想した柄や色使いを採用。ストリートの空気感と「都会のノスタルジー」が混ざり合う独自のテイストが特徴で、都会的でありながら温かみのあるラインアップに仕上がっている。
「ノスタルヴィア」の2025年秋冬コレクションは、ブランド公式オンラインストアのほか、ファッション通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」でも販売中。写真集と合わせてコレクションを体験することで、ブランドが提示する都市文化とファッションの新しい関係性をより深く感じられる内容になっている。









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